名古屋の不動産価値が高いエリアTOP5を紹介!

不動産投資先として名古屋が注目を集めています。投資を始める前になぜ人気が高まっているのか、将来性はあるのかなど、多くの疑問を解消しておくことが必要です。 そこで今回は、名古屋の不動産価値について、人気の理由や将来性の有無について解説します。あわせて、名古屋のおすすめエリアも紹介します。

この記事は約7分で読み終わります。

名古屋の不動産の価値が上昇中。4つの理由

名古屋の不動産価値が上昇している背景には、さまざまな理由があります。ここでは、具体的な4つの理由について解説します。

理由1.近年の不動産価格や人口の推移

愛知県の土地価格は、2013年から2021年までの8年間で上昇が続いています。県庁所在地かつ政令指定都市である名古屋市では特に大きな変化が見られました。

3大都市圏のひとつである名古屋市の人口は230万人近くにも及び、国内の政令指定都市の中で3番目の多さを誇ります。また、近年の人口の伸びも大きく、1997年から2020年までの23年間は増加が続いている状態です。

人口率の上昇は、需要と供給のバランスから不動産価格の上昇につながります。その中でも、駅近などの立地に恵まれている物件や、人気の高い新築マンションの価格は高騰しやすい状況です。

2021年には、名古屋市の平均の不動産価格が過去最高の水準となりました。将来の予想としては、2033年までは230万人以上の人口が保たれると考えられています。

その後は緩やかに減少していくものの、2040年でも226万人ほどはいると予想されており、人口の推移からも不動産価格が高い水準になると考えられるでしょう。

出典:国土交通省 令和3年地価公示結果の概要
出典:総務省 指定都市一覧
出典:名古屋市役所 名古屋市の人口の推移
出典:名古屋市将来人口推計

理由2.リニア中央新幹線の開通予定

不動産の価値を上げる要素として、アクセスの良さが重要視されます。名古屋市では、2027年にリニア中央新幹線が開通予定で、東京、名古屋間のアクセスが大幅に改善される見込みです。

構想としては、現在の名古屋駅の地下にリニアの駅が設置される予定であり、周辺の不動産価値へ与える影響は特に大きいでしょう。実際に、2013年に開通予定ルートが発表された翌年から地価の上昇が起こっています。

首都圏と中部地方が一体化されることによって、周辺の経済が一体化される期待感から、多くの投資家にも注目されています。

理由3.新築マンションやビル開発の動き

リニア中央新幹線の開通予定を受けて、大型の新築マンション建設が進んでいます。新しい不動産が増えるほど周辺の地価も上昇しやすくなりますが、名古屋市もまさにその状態といえるでしょう。

名古屋駅を中心に、周辺の好立地な場所に高層マンションが建築され始めたことで、今後の需要を見据えた投資家からも注目されています。

中でも、2023年完成予定の「NAGOYA the TOWER(ナゴヤ・ザ・タワー)」は、最新技術を用いて建設が進行しており、注目度の高いタワーマンションです。

名古屋駅まで徒歩10分前後で、癒しの庭園や最新で安全性の高い防災性能を兼ね備えた最高級のマンションといえるでしょう。最安でも4100万円台からですが、最も多い販売価格帯は5800万円〜7400万円台とされています。

価格帯としては富裕層向けかもしれませんが、それでも多くのエントリーが行われています。

なお、名古屋は、名古屋駅周辺や栄エリアなど、再開発も活発です。再開発が進んでいる地域の資産価値は落ちにくい傾向があるため、街のリセールバリューが高値を維持しやすいのです。

名古屋の再開発エリアについては、以下の記事も参照ください。

「【名古屋】不動産投資で今後注目すべき再開発エリア」

理由4.アクセスの良さや生活の利便性

名古屋は東京や大阪など都市部へのアクセスが良好な点も不動産価値を高める理由のひとつです。

さらに、中部国際空港までは40分ほどで行け、名古屋駅からミュースカイを利用すると最短28分で到着します。そのため、全国各地へのアクセスを重視する方にとって、非常に利便性が高いでしょう。

また、名古屋は地下鉄や駐車場が充実しているため、車の所有者であっても行動しやすく、所有していない場合でも交通機関が発達していて生活がしやすいです。

スーパーや飲食店、複合施設などが充実している点も魅力的で、今後も駅周辺を中心に商業施設などが建築される予定となっています。

アクセスや生活の利便性が充実していることで、居住地としての人気も高まり不動産の価値が高まっているのです。

名古屋の不動産価値は今後どうなる?

名古屋の不動産価値は、金利の動きや郊外の土地放出などによる影響も受けます。今後、実際に予想される動向について解説します。

金利の動向に注目

現在国内の金利は、異次元緩和政策などによって低金利が続いている状況です。低金利の場合、ローンの負担が軽減するため、月々同じ返済額の場合は低金利の方が高額の不動産を購入できます。

名古屋は東京や大阪に比べると金利が安い傾向にあり、今後もこの状態は続くと考えられています。

金利の変動には人口の増減や経済状況が関係しており、今後も人口増加が予想され、自動車産業なども盛んな名古屋は比較的安泰といえるでしょう。

ただし、国内外の情勢によっても大きな変化が生じるため、常に金利の動きを把握するように心がけることが大切です。

郊外の土地に注目

2022年の生産緑地解除により、農地の税制優遇期間が切れることで多くの農地が宅地として売り出されると予想されています。

名古屋市は生産緑地面積が約247haもあり、全国有数の規模を誇ります。駅周辺の生産緑地はすでに宅地になっているため、郊外の農地が宅地として供給される可能性が高いでしょう。

供給量が増えると不動産価値も下がりやすく、郊外の土地が安く購入できるかもしれません。

出典:国土交通省 令和2年都市計画現況調査

【リセールバリューTOP5】名古屋の不動産価値が高いエリア

不動産価値は、リセールバリューが参考になります。リセールバリューとは、東京カンテイ独自の指標で、次のような計算で表したものです。

築10年前後の中古マンションの流通価格÷新築分譲時の価格

100%以上の場合は、中古マンションの流通価格が新築時の価格を超えることとなり、高い価値を維持したまま、あるいは新築時の価値を超えて、不動産価値が上昇していることがわかります。

名古屋の不動産価値が高いエリアはどこか、2021年の東京カンテイによるリセールバリューの調査をもとにTOP5を見ていきましょう。

参照:東京カンテイ 2021 年 中古マンションのリセールバリュー(中部圏)

1位:中村区役所(234%)

リセールバリュー234%と、名古屋でも不動産価値が最も高いエリアは名古屋市営地下鉄桜通線のある中村区役所駅のエリアです。中村区は、名古屋駅を有するエリアでもあります。

経済成長とともに多くのビルや地下街が建設されたものの、神社仏閣や史跡、伝統文化が色濃く残る場所です。近年では、リニア中央新幹線の新駅など再開発も進んでいます。

2位:久屋大通(130%)

中村区役所エリアに次いでリセールバリューが130%と高かったのは、名古屋市営地下鉄名城線の久屋大通駅エリアです。栄の中心であり、テレビ塔がある場所としても有名です。

都市部に位置しているものの緑豊かなエリアで、公園としての機能も充実しています。リニア中央新幹線開通を見据えた久屋大通公園整備運営事業により、再開発が進むエリアです。

3位:伏見(123%)

名古屋市営地下鉄東山線の伏見駅エリアも、リセールバリュー123%と、注目のエリアです。伏見は、名古屋駅と栄の中間地点に位置します。名古屋市科学館や名古屋市美術館もあり、活気のある場所です。

魅力的なスポットがある一方、名古屋に比べると閑静で穴場感がある個性豊かな街並みが見られます。大型ビルの建設計画が立つなど、再開発も進むエリアです。

4位:森下(120%)

名鉄瀬戸線の森下駅エリアも不動産価値のある場所のひとつです。森下駅は、名古屋駅から17分ほどのエリアで、閑静な住宅街が広がっています。大名庭園といった歴史的な名所があり、国宝や重要文化財も多く所蔵されている場所です。

駅の北側には商店街も広がっており、買い物にも便利なことから、住みやすさが特徴的といえるでしょう。

5位:大曾根(119%)

JR中央本線の大曾根駅エリアも不動産価値に期待できるエリアです。大曾根は、名古屋の東区と北区にまたがるエリアで、マンションや商業施設が充実しています。

物価も安いため、ファミリー層にも人気です。JRや地下鉄、名古屋鉄道もあることから交通の便も良いなど、住みやすさが魅力といえます。

まとめ

近年、名古屋はリニア中央新幹線の開通に合わせて周辺地区の開発が進められており、最新設備のタワーマンションなどの建設も進行中です。

アクセスや利便性の高さから、居住地としての人気も高く人口増加が続いています。人気の高まりによって不動産価値も上昇しているため、投資先として検討する人も多いです。

今後、開発が加速する見込みがあるなど、将来に期待できる名古屋で、不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか。