新築ワンルームマンション投資のコツは3つ|失敗する理由・出口戦略は?

将来のための資産形成として、不動産投資を検討している方も多いです。中でも新築のワンルームマンション投資は節税効果を見込んで購入する方もいます。しかし、新築ワンルームマンションでは、基本的な知識を把握していなければ、失敗する危険性があります。 新築ワンルームマンション投資を成功に導くためには、失敗しやすいパターンを考慮して運用することがポイントです。そこで今回は、新築ワンルームマンション投資の危険性や失敗になりやすいパターンを解説します。

この記事は約5分で読み終わります。

新築ワンルーム投資は危険?失敗しやすい3つのパターン

この項目では、新築ワンルームマンション投資で失敗しやすいパターンを3つ紹介します。

キャッシュフローのイメージができていない

キャッシュフローとは、「お金の流れ」のことです。不動産投資におけるキャッシュフローは収入と支出のバランスを指します。一般的なキャッシュフローは、家賃収入からローン返済額や管理費、税金などを差し引いて、手元に残る現金の流れです。

このキャッシュフローのイメージができていないまま、新築のワンルームマンションを購入してしまうと失敗につながりやすいです。新築マンションは高額になりやすく、毎月のローン返済額も高くなります。そのため、家賃収入よりも支出が多くなる可能性があり、キャッシュフローがマイナスになるおそれがあります。

人気エリアとして知られる都内23区でいえば、新築マンションの利回り相場は3~5%ほどです。このような相場を参考にしてキャッシュフローを事前にシミュレーションしましょう。加えて、修繕費を忘れずに試算してください。

修繕は急な出費になりやすいため、事前に考慮しておくと、キャッシュフローのマイナスを防げるでしょう。また、キャッシュフローのマイナスを防ぐためには、毎月支払うローン返済額を低くすることも効果的です。資金に余裕があれば頭金を多めに払って毎月の収支を抑えましょう。

節税効果や家賃下落率への知識が不足している

節税のためにワンルームマンションを購入する方は多いです。ただし、新築ワンルームマンションの節税効果はあまり期待できません。

新築マンションは総じて耐用年数が長めに設定されていることがほとんどです。もちろん、具体的な耐用年数は建物の構造に応じて異なります。

とはいえ、1年に計上できる減価償却費は少ないと考えられます。不動産所得の計算において経費に算入できる金額も必然的に少なくなります。

また、不動産投資の失敗を防ぐには、家賃下落率への理解も必要です。新築ワンルームマンションは「新築プレミアム価格」で割高な家賃が設定されているケースがほとんどです。築年数が経つと空室リスクを防ぐためにも家賃を低くする必要があります。

そのため、新築ワンルームマンションは家賃下落率が大きく、物件下落のスピードが早いといえます。

家賃下落幅があまりに大きいと、物件価格の下落スピードが借入の返済スピードを上回ってしまうこともあるでしょう。

セールストークを鵜呑みにしてしまう

新築ワンルームマンション投資において、「保険の代わりになる」「売却すれば退職金代わりになる」と耳にしたこともあるのではないでしょうか。

しかし、実際には物件管理費用や修繕積立金が発生することを考えれば、家賃収入は年金保険の足しとして不十分だといえます。

また、売却時に必ずしも利益が出るとは限りません。例えば、売却したことで現金が得られても、月々の赤字を考慮すると退職金代わりになるともいいがたいでしょう。

新築ワンルームマンション投資で成功する3つのコツ

これまで新築ワンルームマンション投資が失敗に至るケースを紹介してきましたが、成功するためにはどうすれば良いのでしょうか。この項目では、成功のコツを3つ紹介します。

家賃収入が見込める物件かどうか見極める

失敗を防ぐためには物件選びを慎重に行いましょう。物件を探すときは以下のポイントを意識してください。

・最寄り駅までの距離を確認する
・周辺施設の充実性を確認する
・周囲の治安を確認する
・建物セキュリティを確認する

ワンルームマンションは主に単身者が賃貸借契約を結びます。単身者の傾向として、コンビニや病院、最寄り駅が徒歩圏内にある物件を好みます。また、女性の単身者は、セキュリティの高さも重視していることから、物件の防犯面や地域の治安を意識して確認してみましょう。

万が一に備えた対策を講じておく

不動産投資では、空室や家賃滞納リスクがつきものです。特に家賃滞納は大きなリスクであり、事前に対策を講じておく必要があるでしょう。

具体的には入居審査の基準を上げる、家賃保証会社を利用するといったことが挙げられます。

なお、家賃下落、ローン返済の滞り、修繕積立金の値上がりなどがあっても自己資金があれば解決できます。

そのため、ある程度手元に資金を残した状態で不動産投資を始めるように心がけましょう。

信頼できる不動産会社や管理会社を利用する

所有物件の空室を防ぐには、広告などの宣伝活動を実施して入居者を募集する必要があります。そのためには不動産会社のサポートは欠かせません。

また、新築マンションの物件選びもプロに相談してみましょう。地域の物件に詳しい不動産会社であれば条件に合う物件を提案してくれます。まずは求める条件を洗い出してみましょう。

依頼時は複数社を比較検討するほか、不安や悩みに寄り添い、丁寧に対応してくれる専門家を選ぶことも大切です。

新築ワンルームマンション投資の出口戦略とは

不動産投資における出口戦略とは、いかに損失を抑えて利益を得るかを考える戦略のことです。新築ワンルームマンション投資の出口戦略は以下が考えられます。

・保有し続ける
・長期保有後に高く売却する

不動産投資では一般的に短期保有後の売却は向いていないとされます。

売却する方向で考えている場合、資産価値が落ち着く10~20年後を目処に検討するのがおすすめです。

まとめ

新築ワンルームマンション投資でよくある失敗と、成功するためのコツについてお伝えしました。

新築ワンルームマンション投資は初心者向きではないかも知れません。しかし、ある程度知識と経験を積んだ人であれば、挑戦してみる価値のある投資対象のひとつです。

今回記事でお伝えしたことを中心に理解を深め、新築ワンルームマンション投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。