【住宅コンサルタントが見る不動産市況最前線!札幌編】

こんにちは。住宅コンサルタントの野中と申します。今回は札幌エリアの今後の発展と魅力についてお話ししたいと思います。

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札幌の再開発

札幌は東京から飛行機で1時間半くらいの距離です。ちなみに、函館から札幌市内まで在来線で3時間くらいかかります。

札幌は北海道経済の中心地と言っても過言ではありません。大企業を中心に企業が集積しています。札幌市の駅周辺は約50年前、冬季札幌オリンピックが開催された1972年頃に大規模な再開発がありました。ところが、あれから50年経過して建物も大分劣化してきました。これにより、地域一体に開発の動きが出てきました。

札幌駅の南口で大規模な再開発が行われており、2028年に高さ245mの超高層ビルが竣工予定です。このビルには、外資系ホテルで有名なマリオットホテルが入ります。海外のブランドホテルが入ることにより、地域のブランド資産も上昇します。そのほか、駅近の札幌エスタが再開発で取り壊され、さまざまな商業施設ができる予定です。そういった中で、駅周辺ではさまざまな開発が目白押しとなっています。

投資家も注目する札幌

近年、札幌は非常に注目されています。注目されている理由は、さまざまです。

コロナ禍において海外の投資家が北海道に注目しています。地価の上昇から、特に注目されたのが北広島という場所です。この場所は千歳空港から電車で少し行ったところに位置します。ここには、日本ハムファイターズの新球場があります。ボールパークとして野球だけではなく、温泉施設やホテルをはじめ家族が1日遊べるような場所がいっぱいあるのが特徴です。街全体が開発されて新たに駅ができるなど、まさしく北海道の再開発の目玉のひとつといえます。

北海道は広いため、交通網の整備が大事です。そこで、2030年札幌オリンピックの開催に向けて、2030年に北海道新幹線が延伸されます。新函館駅から札幌駅まで結ばれます。これによって所要時間がかなり短縮されるのです。

札幌の経済事情

札幌は、大阪、横浜、名古屋、福岡に次いで大規模な経済規模を有します。今後。さまざまな資本が入ってくる可能性が高いことが考えられます。

札幌市の経済規模が伸びている理由のひとつとして、人口増加が挙げられます。政令指定都市の中を見ても、札幌市は全国で9番目の人口増加率となっています。そのため、活性化しているといえるでしょう。

国勢調査における男女別の15歳以上の労働人口を見ても、多くの方が働いていることが分かります。札幌市は、外資からの投資や国内投資、再開発も含めて期待値も高まっています。

これらを反映する形で札幌市全体の地価が上昇しているのです。とりわけ住宅地における地価の上昇が際立っています。特に札幌市の北区が高い上昇値を示しています。資産価値を求めて、札幌市内に住宅を求める方が増えている証といえるでしょう。今後、人を呼び込む力が高まり、さらに地価の上昇も期待されると考えられます。

札幌と不動産投資

不動産投資の観点からすると、堅固なSRCを含めたRCのマンション、あるいは木造のアパートなどがあります。北海道の季節要因を考えると、寒冷地であり、雪下ろしや水道管が凍ってしまうなど、さまざまなアクシデントがあります。ところが堅固で断熱線がしっかりしているマンションであれば、そのような心配も軽減できます。そのため、寒いエリアではマンションの需要は高いと考えられます。

まとめ

北海道には、温泉やゴルフ場のほか、多くの観光スポットがあります。そのうえ、食文化も豊かです。ラーメンからジンギスカンから本当に食べきれないほどです。一方ですすきのをはじめとする夜の歓楽街も非常に活性化してきており、昼夜問わず楽しめる場所といえます。

そういった中で、町の魅力とともに不動産としての価値も非常に期待度が高まり、日本を代表するといっても過言ではないほど伸びていく可能性を秘めていると考えられます。

株式会社オフィス野中 代表取締役(宅地建物取引士)

居住用から資産運用向けセミナーなど、On Lineも含め数多く講演。
メディア・テレビ出演等多数。
2022年1月よりYou Tubeチャンネル「野中清志のマンション学校」開設。