資産運用の種類は?メリット・デメリットやリスクをまとめて紹介

低金利が続いている日本では、預貯金のみで老後の資金を準備するのは難しくなってきています。 この状況で老後の資金を蓄えるためには、資産運用で資産を増やす必要があるでしょう。 この記事では、資産運用の種類について解説します。 各種類の特徴やメリット・デメリットについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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資産運用には何がある?種類一覧

資産運用には様々な種類があります。

以下に資産運用の各種類の特徴、メリット・デメリットをまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

種類

特徴

メリット

デメリット

円預金

日本円を銀行や信用金庫に預けて利息を得る方法

・少額から始められる
・リスクが少ない

・金利が低いためインフレの影響を受けやすい

外貨預金

外貨で預金することで利息や為替差益を得る方法

・日本円での預金よりも金利が高い

・為替差益で利益を得やすい

・通貨を交換する際に為替手数料がかかる

保険

万が一に備えながら貯蓄できる方法

・月数千円から加入可能

・税制優遇を受けやすい

・元本割れが起こるリスクがある

債券投資

債券を購入することで利息と償還金を得る方法

・満期までは定期的に利息を受け取れる

・満期になると元本と利息を受け取れる

・発行体が破綻すると利息や償還金の支払いが遅れるリスクがある

株式投資

株式を購入し、配当金や売買差益を獲得する方法

・株主優待がもらえる銘柄がある

・銘柄によっては大きなリターンが得られる場合もある

・企業の業績悪化や市場動向などによって株価が下がるリスクがある

投資信託

専門の運用会社に委託して投資する方法

・一人では購入が困難な株式や債券などに手軽に投資できる

・個人が直接投資するよりもリスクを抑えやすい

・手数料や信託報酬などのコストがかかる

・市場の値動きなどで損失が出るリスクがある

iDeCo(個人型確定拠出年金)

公的年金に加えて給付を受けられる私的年金制度

・税制優遇を受けられる

・老後資金の使い込みを防げる

・商品によっては元本割れリスクがある

・原則60歳になるまでは資産の引き出しが不可能

金投資

金の現物や純金積立などを購入し蓄える方法

・幅広い投資方法から自分に合うものを選びやすい

・景気の影響を受けにくい

・現物保管の場合は紛失や盗難のリスクがある

・価格変動や為替変動のリスクがある

FX

日本円やドルなどを売買して利益を得る方法

・大きなリターンが期待できる

・短期間で売買取引できる

・大幅な損失が出る場合がある

・値動きを監視する必要がある

不動産投資

物件を購入して家賃収入を得る方法

・毎月安定した家賃収入が得られる

・相続税の軽減効果が期待できる

・空室リスクや災害リスクがある

資産運用の種類ごとの特徴やリスクを比較

資産運用は、種類によって考慮しなくてはいけないリスクがあります。資産運用の主な種類は、以下の通りです。

・円預金
・外貨預金
・保険
・債券投資
・株式投資
・投資信託
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・金投資
・FX
・不動産投資

ここでは種類ごとの特徴やリスクを詳しく解説するので、自分に合った資産運用方法を見つけてみてください。

円預金

円預金は銀行に日本円を預けることで、予め定められた利率に基づく利息を得られる方法です。

預金保険制度の適用を受けるため、万が一銀行が破綻した場合でも、一定額まで資金を保護できます。

またリスクが少ないため資産状況に関わらず誰でも始めやすい資産運用方法ではありますが、高いリターンは期待できません。

インフレによる貨幣価値の下落が起きる場合もあり、実質的な収益は低くなりがちです。

資産を増やす目的で行うよりは、計画的な貯蓄や短期的な資金の管理に向いている方法といえます。

外貨預金

外貨預金は外貨で銀行に預金する方法です。

円預金に比べ高い利息が期待できるのが主なメリットで、特に高金利の通貨を選ぶことで、利益を得やすくなります。

しかし為替レート(異なる種類の通貨を交換するときの交換比率)の変動リスクがあり、円高に進むと元本割れする可能性がある点に注意が必要です。

1ドル120円のときに外貨預金を始めて1ドル125円になったタイミングで交換すると、1ドルあたり5円の利益を得られます。

しかし、1ドル120円以下、例えば円高により1ドル115円のタイミングで交換してしまうと、1ドルあたり5円の損失を被ってしまうのです。

また金融市場の不安定さが直接影響するため、外貨預金を始める際には通貨ごとの経済状況をよく調査することが重要です。

保険

保険を資産運用として活用する方法には、生命保険や終身保険などがあります。

毎月支払う保険料のうち一定額まで所得控除でき、税制面での優遇を受けることが可能です。

リスクは比較的低めですが、運用成果は保険商品によって大きく異なります。

保険は万が一に備える目的で加入するため、運用利益を目的とする場合には適さない可能性があるため注意が必要です。

保険選びでは、保障内容と費用対効果を十分に検討する必要があるでしょう。

債券投資

債券投資は、国や企業が発行する債券を購入し、満期に元本と利息を受け取ることで収益を得る方法です。

債券は株式に比べリスクが低く、安定した収益を期待できる特徴があります。

購入後は満期を待つだけで定期的に利息を受け取れるため、資産運用の経験がない初心者でも始めやすい方法です。

ただし、金利が上昇すると債券価格が下落するリスクがある点に注意しなくてはいけません。

また発行体の信用不安が生じると、元本回収が困難になる場合もあります。

債券投資をする際は、債券の種類や発行体の信用度を把握することが重要です。

株式投資

株式投資は企業の株式を購入し、株価の上昇や配当により収益の獲得を目指す方法です。

株式は株式会社が資金を調達するときに発行する有価証券で、株式を購入した人は株主となり、株主総会での発言権利や重要な決議での投票権利を得られます。

購入した株式の株価が上昇すれば高い利益を得られる可能性があり、長期的に見ればインフレ率を上回る収益を期待できる場合もあります。

しかし市場の変動に左右されやすく、時には株価が投資金額を下回るリスクがある点に理解が必要です。

株式投資で成功するためには、市場分析や経済情勢の理解が必要となります。

投資信託

投資信託は専門の運用会社に委託して投資する方法です。

運用会社は多くの投資家から資金を集め、プロのファンドマネージャーが株式や債券などに分散投資を行います。

証券会社や銀行などで購入でき、運用成果は投資額に応じて分配されます。

投資信託の大きな特徴は、少額からでも様々な投資が可能である点です。

数百円からでも投資が始められるので、資産運用を始めたばかりの初心者にもおすすめできます。

投資は市場変動によって元本が減少するリスクがありますが、投資信託では分散投資によりそのリスクを抑える努力がされています。

ただし投資先の商品の値動きによっては損失が発生する場合がある点には注意が必要です。

購入時の手数料や信託報酬などのコストも考慮する必要があるでしょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは節税効果の高い私的年金制度です。

自分で掛金を選択し、将来受け取る年金を自分で積み立てるシステムとなっています。

資産運用しながら税制優遇を受けられる点や、運用商品を自分で選べる点が特徴です。

iDeCoで資産運用するリスクとして、運用結果によって受け取る年金額が変動する可能性があることが挙げられます。

またiDeCoで運用している資産は原則60歳になるまでは引き出せません。

資金の流動性の面ではリスクが大きくなりますが、老後の資金を使いこむのを防げるため、長期的な視点で安定した運用を目指す人には適した制度と言えるでしょう。

金投資

金投資には、金貨や金塊などの現物、純金積立、投資信託などの方法があります。

現物の金は地金商や宝飾店などで購入できます。

金は値崩れが起こりにくく、インフレや通貨価値の下落リスクから資産を守る方法として利用されることが多いです。

ただし現物の金を購入する場合は、盗難や紛失のリスクがある点に注意しなくてはいけません。

また、株式や債券などとは異なり、利息や配当などは受け取れないため、その点も理解しておく必要があります。

FX

FX(外国為替証拠金取引)は、異なる通貨を交換することで差益を目指す投資方法です。

証拠金というお金を担保に取引を行うのが特徴で、預け入れたお金の何倍もの金額で取引でき、これによって少ない資金でハイリターンを目指せます。

しかしこのレバレッジがリスクを増大させる要因にもなり、為替レートの急激な変動が大きな損失につながることがあります。

ハイリスク・ハイリターンの投資方法のため、慎重な資金管理が必要です。

不動産投資

不動産投資は、不動産物件を購入し賃貸収入を得る方法です。

マンションの1室単位で購入する方法や物件1棟まるごと購入する方法など、規模感は様々です。

安定した家賃収入を得られるのが大きな特徴といえます。

不動産は時価より低い価格で評価されるため、相続税の軽減効果も期待できるでしょう。

ただし不動産市況の変動や空室リスクがあるため、入居者が入りやすい物件を見極めたり、適切な家賃を設定したりするスキルが必要になります。

不動産の経営は一人ですべて行うのが難しいため、不動産会社のサポートを受けながら経営するケースが多いです。

まとめ

資産運用にはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

今回解説した内容を参考に、ライフスタイルや目的に合った運用方法を選んでみてください。

資産運用で安定した収入を得たい場合には、不動産投資がおすすめです。

安定した家賃収入を得られるだけでなく、物件自体を資産として保有することもできます。

不動産投資を始めてみたい方は、アセットテクノロジーへぜひご相談ください。心よりご連絡をお待ちしております。