マンションの部屋番号は風水と関係ある？どうやって決めるべき？

風水とマンションの関係性とは

物事を判断する時の基準として「風水」を取り入れることがありますが、投資用の物件選びとなると、より気になるものですよね。投資用物件としてのマンションと風水がどのように関係しているかについてご紹介します。

そもそも風水とは？

風水は古代中国の思想で、アジア各地に伝わった開運のための環境学です。

環境学では、良い土地を探し、その上に家やお墓、都市を建てることに始まり、衣食住や行動など「環境全てが開運に作用する」と考えます。

開運というと「迷信では？」と思われるかもしれません。実際は建築学や心理上・衛生上などでも理に適っており、長い年月を経て蓄積された生活の知恵という側面もあるのです。

風水と住まいの関係

風水の観点では、良い住まいに該当する要素が多いマンションにおいて、入居者が長く安定して住み続けてくれると考えられています。逆に良くない要素が多いマンションの場合、生活や精神状態が安定せず、入居者が頻繁に入れ替わる原因となります。

不動産会社の担当者や物件の売主は、取引時に風水の話はしないのが一般的です。不動産鑑定評価や査定の基準においても、風水の要素は含まれません。取引の場で風水の要素にこだわるときりがなく、不動産投資家も物件を選びにくくなるので、風水を語らないのは当然ともいえます。

しかし、利便性がやや低くお買い得でありつつも、賃借人の定着率が高いマンションには、風水の観点から開運に関する根拠が隠れている場合もあります。古くから人の住む地域や、古くからある建物は風水を意識していることも多いです。

風水を取り入れつつ物件探しをする時は、全てを完璧に求めないことも大切です。風水には良くない運気の要素を打ち消すノウハウも多数用意されています。

例えば、植物を置く、部屋に置く物の色づかいを工夫する、お部屋の用途を考えるなどの方法です。ある程度、対処可能な点に関しては、物件購入時に、さほど風水にこだわりすぎる必要はないといえます。

部屋番号の風水的な意味と選び方

ここでは部屋番号と風水の関係をみていきましょう。

部屋番号は一番左のけたが階数、次の2けたがその階での部屋番号となっていることが多いため、それを前提として解説します。

数字が運勢へ与える影響

弊社が実施した調査において、物件購入の際に3人に1人が、風水を意識したと回答しています。

風水における数字は、吉凶のなかで大吉・中吉・凶が20年周期で変わる性質があることも特徴です。2024年の立春以降は2023年まで大吉の数字だった8が凶数となります。その他、9が大吉、1が中吉へと変化します。

部屋番号が持つ意味

よく賃貸物件で、103号室の隣は105号室となっているなど、4や9のつく数字の部屋番号が設定されていないケースをみます。

「死や苦に通じる」という意味で広く行われていますが、日本特有のものです。風水においては数字の読み方に意味を当てはめる見方はしません。したがって、風水的観点からすると4や9のつく部屋や階を避ける理由はありません。

部屋番号の決め方

前述した風水の様々な法則を踏まえると、1階であれば101号室、109号室が良い部屋番号で、104号室はそれに準ずる普通の運気です。一方で、102号室、105号室は避けた方が良い番号ということになります。

部屋番号がもたらす効果のなかには思いがけないものもあります。一般的な評価同様に、風水でも日当たりや風通しが良いことが、良い住まいのポイントとなっています。

マンションの1フロアに8室あるとして、1階では101号室と108号室は角部屋であることが多く、採光や通風面では有利となっているケースが多いです。風水的な観点のみならず、実際の住環境も良いといえるでしょう。

また、間取りの中でどの位置に何があるといった点も風水の判断対象になります。

例えば、玄関の位置によっても運気が左右されると考えられます。マンションの戸別玄関は、北側に設けられることが多いです。しかし風水では建物の東、東南、南、西、西北に配置されるのが好ましいとされています。建物の端に位置する角部屋は東、西、西北が玄関である可能性が比較的高くなります。

階数にまつわる風水的な考え方

前述のように数字ごとの意味をみると、1と9が吉数に当たるため、それらを含む部屋番号が良いと判断できます（2023年6月時点）。部屋番号に風水の考え方を取り入れる際は階数についても考慮することが大切です。具体的には、5階より低い階数が良く、そのなかでも1階と3階が特に良いとされています。

5階以下が良いとされる主な理由は、低層階の方が土や緑の植物に近いことで「良い気を受けられる」ということです。高層階の人気が高いタワーマンションにおいても、風水に絡めてアピールすることで低層階を効果的に宣伝できるでしょう。

なお、1階でも低地にあることで日当たりや風通しが悪い部屋、人通りが多い部屋は環境が良いとはいえないため、避けるのが無難とされます。

まとめ

風水の観点から、マンションの部屋番号など、数字にまつわる投資用物件の選び方を解説しました。

部屋番号を基準に中古物件を購入する場合、一棟購入の投資では、様々な運気の部屋があり、区分所有の場合はケースバイケースということになります。

投資物件の場合、風水を部屋選びの参考とするのも一つの手段です。また、部屋の運気の良さを賃貸する際のセールスポイントとして活用するのも、風水との良い関わり方といえます。