資産運用は低リスクの金融商品から!リスクを抑えて利益を出すコツ

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これから投資を始めようと検討しながらも、元本割れの危険性から中々踏み切れない人は少なくありません。

 

低リスクの金融商品は資産価値の振れ幅が小さく、現金や日本国際が代表的な種類です。

 

資産運用の初心者や資産の増加を狙いたい気持ちがあるものの、大きな損失を被るのは避けたい人に向いています。

 

この記事では、低リスクの金融商品の定義や代表的な種類、リスクを抑えて利益を出すコツを紹介します。

低リスクの投資商品とは?

 

はじめに、低リスクの投資商品の特徴を解説します。

低リスクの金融商品=不確実性が低い

金融の世界ではリスク=危険ではなく、不確実性が高く先行きの不透明な状態を表しています。

 

つまり低リスクの金融商品とは、運用の結果、将来受け取る金額が高精度で予想できるものです。

 

代表的な運用方法が銀行預金で大きく稼ぐのは難しいながら、元本保証で預けた金額を下回る恐れがないのは安心・安全です。

 

リスク(不確実性)が高いか低いかは個人の主観のため、明確な基準はありません。

低リスクの金融商品だけではハイリターンは難しい

低リスクの金融商品が安定しているのは、手堅い運用方法を選択してハイリターンを目指さないためです。

 

大きく値上がりする訳ではない反面、暴落も起こらず価格変動の振れ幅が微々たるものです。

 

投資商品はリスクの大きさに応じてハイリスク・ハイリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ローリスクローリターンの3パターンに分かれます。

 

リスクが低いのにリターンが高い、リターンが高いのにリスクが低くなることはあり得ません。資産運用で一攫千金を夢見る人は、低リスクの金融商品だけでは目標の達成は難しくなります。

インフレ時には損失が生じるリスクがある

物価の上昇率を表すインフレ率が高い局面では、低リスクの投資では価値が目減りしてほぼ意味を為さなくなる可能性があります。

 

元本と利息を合わせてもインフレ後の物価についていけず、実質的には元本割れと同じ状況に陥る可能性もゼロではありません。

 

インフレ率より利回りが低い金融商品は、資産形成の失敗を招きかねないことに注意が必要です。

リスク低い資産運用が効果的なケース

リスクの低い資産運用は、失敗した時のダメージの少なさから投資初心者向けの方法です。

 

しかし、何回か投資の経験を積んだ人でも低リスクの運用を選択すべき局面があります。ここでは、汎用的なリスクの低い資産運用が効果的なシチュエーションを紹介します。

出産や結婚などライフイベントを控えている場合

低リスクの金融商品での運用が推奨されるのは、出産や結婚を控えた確実にまとまった資金が欲しい時です。

 

仮にハイリスクの投資に手を出した場合、読み通りにいかず暴落するリスクがあります。運用益頼りの資金計画では、万一の時に頓挫する可能性が少なくありません。

 

確実に資金が必要となる局面で、貯蓄によらず資産を伸ばすならば低リスクの金融商品が向いています。

個人のリスク許容度が低い場合

投資商品は多かれ少なかれ価格の変動がつきものですが、値下がりをどの程度受容できるかは個人の感覚で異なります。

 

例えば、基準価格が1万円の投資商品が20%下落して8,000円に落ち込んだ時、損切りのタイミングと判断して投資をやめるか、回復を期待して続けるかは人によりけりです。

 

目標額や現在の資産保有額にも左右されますが、個人の性格次第でもあります。

 

リスク許容度の判断軸は年齢や家族構成、資産、年収、性格・経験からなり、保有資産や年収額が多くても心配性で資産の目減りに抵抗感を抱く人は総合的にリスク許容度が低いと判断できます。

 

年収500万円から低リスクの不動産投資を始める方法

低リスクの資産運用で利益を出すためのコツ

値動きが少ない低リスクの資産運用だけでは、大きな損失を被る危険は抑えられても、利回りの低さから資産の増加を実感できません。

 

資産運用の目的を達成するには、銀行預金や投資信託を続けるだけでは難しくなります。ここでは、低リスクの資産運用で利益を出すためのポイントを紹介します。

ハイリターンの金融商品と組み合わせる

利益を伸ばすには低リスクの金融商品に一点集中せず、ハイリターンの商品と組み合わせたポートフォリオの構築が重要です。

 

投資の鉄則である分散投資を意識して値下がりリスクに備えるだけでなく、リターンの増加を狙います。

 

低リスク商品のみの運用では投資の効果を実感できず、意味がないと感じる可能性が高いです。

 

貯蓄を増やして将来の負担を楽にするには、攻めと守りの両輪の意識をもって、戦略的に投資に励む姿勢が求められます。

コアサテライト戦略を実践する

初心者が低リスク商品の資産運用に取り組む上で、実践してほしい投資理論にコアサテライト戦略があります。

 

コアサテライト戦略は運用資産を2種類に大きく分け、中心的なコア部分ではリスクを抑えた運用を心がけ、その他でリターンが大きな商品を購入する手法です。

 

ハイリスク・ハイリターンの運用部分の割合が大きいと低リスクの運用ではなくなるため、資産配分の比率を間違えないことは重要です。

 

コアサテライト戦略では、ポートフォリオの理想的な配分は低リスクの金融商品が7割、その他の商品が3割です。

 

ハイリスク・ハイリターンの最たる例に挙げられるFXや先物取引は、資産価値の変動が激し過ぎるため、導入には慎重な姿勢が求められます。

リスクコントロール型の投資信託を選ぶ

投資信託はあらかじめ国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)など複数種の資産に分配して投資する金融商品です。

 

資産の種類ごとに組み入れ比率は固定で、運用期間中は変わらず一定のままです。リスクを抑えつつ高収益を狙う人は、リスクコントロール型の投資信託を選ぶ必要があります。

 

これは商品ごとにリスクの変動幅が設定され、範囲内に収まるよう機動的にポートフォリオの組み入れ率を調整する方法です。

 

リスクコントロール型の投資信託は資産価値の暴落に備えた防御策の機能が基本ですが、なかには相場の下落に対処しつつ上昇局面で利益を狙うアクティブな商品もあります。

 

例えば低リスクの代表格である現金や短期国債と、積極投資である国内外の株式や外国の債券を組み合わせて機動的に組み入れ比率を調整する商品です。

 

現物取引と先物取引を併用して株式の取引比率を調整することで、下落局面の影響を最小限に抑えてリターンの獲得を目指せます。

 

少額投資でハイリターンを狙う際のコツと注意点

初心者でも始めやすい低リスクの資産運用方法

ここでは、投資初心者におすすめの低リスクの資産運用方法を紹介します。

銀行預金

低リスクの金融商品の代表格が銀行預金です。

 

預入期間に応じて異なる金利を設定する銀行も一定数あるものの、低金利時代の昨今、全期間固定の利率を適用している銀行も少なくありません。

 

最も金利が高いメガバンクでも0,002%程度にとどまります。具体例に当てはめると、100万円預け入れても1年間で2,000円〜3,000円にしかなりません。

 

経営破綻で銀行が無くなった時でも預金保険機構が1,000万円まで補償するため、ほぼ元本補償の恩恵を受けられます。

 

良くも悪くもキャッシュフローが大幅に変化する可能性は極めて小さく、元本割れ対策として優秀です。

日本国債

国が発行する債券は、期間の満了後に元本と利息を合わせた金額を必ず受け取れる資産です。

 

個人向け国債は固定金利の3年債と5年債、金利変動型の10年債に分かれ、1万円から購入可能です。

 

最低0.05%の金利保証があり、満期前に売却しても市場金利の影響を受けて元本割れするリスクがありません。

 

利子は年2回の半年ごとに受け取ることが可能で、かつ発行後1年経過時点からは購入金額の一部または全部を中途換金できます。

MMF(マネーマーケットファンド)

MMF(マネーマーケットファンド)は、短期の国債や社債に特化した投資信託です。比較的リスクの大きな株式を組み込めないことが、通常の投資信託との決定的な相違点です。

 

元本保証ではない一方、格付機関が返済能力を証明した高格付社債や国債、譲渡性預金(CD)などの元本割れリスクが極めて小さい金融商品を対象としています。

 

時期によらずいつでも1円単位で購入や換金ができる性質をもっています。

 

ドル建て投資のため、円ベースでの運用を考える投資家には為替リスクを考慮する意識がなくてはいけません。

定額年金保険

定額年金保険は払い込んだ保険料を契約時に定めた利率で運用して、満了時に元本と金利を合わせた金額を受け取る保険会社の金融商品です。

 

確実に払い込んだ金額以上のリターンがもたらされる上、運用利率は契約時に決定するため、投資に伴う不確実性の低さが特徴です。

 

将来受け取るリターンの時期と金額をあらかじめ算出できれば、大金の支出が避けられないイベントの準備資金の調達法として力を発揮します。

 

銀行預金とは異なり預金保険機構による元本保証はないため、金融機関が破産するリスクには十分気を付けてください。

NISA

NISA(少額投資非課税制度)を使うと、投資の運用益に課される20%の税金が非課税になります。

 

分散投資が基本とはいえ、成長性・将来性のある個別銘柄に投資した場合、運用次第で高い収益性を発揮します。

 

流動性が高く売却の申し出をしてから1週間以内に現金化できることもメリットです。

 

NISAは2024年から生まれ変わり、非課税枠や投資上限額の基準が大幅に拡大しています。

 

旧来のつみたてNISAと一般NISAは併用できなかったのですが、新制度移行後のつみたて投資枠と成長投資枠では併用が可能です。

 

新NISAの成長投資枠とは? 一般NISAやつみたて投資枠との違いを紹介

 

不動産投資

初期投資を抑えられる不動産投資も、運用方法次第では低リスクで稼げる投資手法です。具体的な方法には、マンションやアパートを購入せずに済むREIT(不動産投資信託)が挙げられます。

 

一口1万円から出資可能なREITは自分がちょうど良いと感じる投資額から始めやすいことから、投資が怖い人にもおすすめです。投資法人が利益の最大化を目指して投資家の出資金を代わりに管理・運用する仕組みのため、資産運用が初めてでも運用益を期待できます。

 

REITは現物投資の賃貸経営よりハイリターンを得るのは難しい反面、一般的にリスクが高いとされる不動産投資に低リスクでチャレンジできる優れた資産運用の一種です。

まとめ

銀行預金や日本国債、投資信託などの低リスクの金融商品は元本割れの可能性が低く、初心者に適した投資手法です。

 

地道に積み上げて想定した収益を高確率で実現できる方法には違いありませんが、リスクが低い商品のみで潤沢な資産形成は難しいものです。

 

ハイリスクの投資商品と組み合わせた、攻めを意識したポートフォリオの構築が求められます。投資で大きなリターンを得たい人は実物資産の購入も有効な選択肢です。

 

不動産投資は毎月継続的に得られる家賃収入をローンの返済に充てて、無理なく資産形成を目指すことが可能です。

 

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