目次
地価が上がりそうと予想される堺市の地価動向
堺市で不動産投資を行ううえで、地価の動向についてはチェックしておかなくてはなりません。ここでは、堺市の地価の動向を紹介します。
堺市の土地価格は上昇傾向にある
堺市の土地価格は、全体的に上昇傾向にあります。特に、住宅地や商業地で大幅に上昇しており、他の地域からの移住も比較的多いといえるでしょう。
商業地の地価については、5年間で18%と大幅に上昇しています。そのため、商業地の不動産を購入すれば、大幅な利益が見込めるかもしれません。
一方で、現在の不動産価格が高めになっている点には注意が必要です。高いまま継続できれば良いですが、落ちるリスクもあるのです。上昇傾向にあるからといって高いタイミングで購入してしまうと、下落した時の負債が大きくなってしまうでしょう。
土地価格が上がっているのは、不動産投資をするうえで非常に重要です。しかし、すぐに不動産を購入するべきかどうかはしっかりと検討しましょう。
北側・南側エリアによって傾向が異なる
堺市で不動産投資を行ううえで注意しなければならないのは、北側と南側エリアで地価の上がり方が異なるという点です。堺市の北側のエリアでは地価が上昇していますが、南側では下落が進んでいます。
南側は農地の宅地化が進んでいるため、今後も下落傾向は続いていくでしょう。特に、郊外では農地が新興住宅地に変わってきています。その結果、古い住宅地を買う人がいなくなり下落が進みます。
そのため、不動産投資を行うのであれば、堺市の北側のエリアに狙いを定めるのがおすすめです。
堺市の土地価格が上昇している理由
堺市の土地価格が上昇している理由は主に3つです。それぞれについて解説します。
金利の低下に伴う高価物件の売れ行き上昇
不動産を購入する際に多くの方が利用するのがローンです。銀行にお金を借りるという方もいるでしょう。その際に発生するのが金利です。
今までは金利が高かったため、なるべく一括で購入しようと考える人が多くいました。その結果、不動産のような高価な買い物は行われづらい傾向にありました。
しかし、現在は金利が低下しているため、高価物件を分割で購入したとしても、負担が少なくなっています。そのため、高価な物件が売れやすくなり、それに伴って堺市の地価も上昇しました。
今後も金利が下がるという傾向は継続すると考えられます。堺市の地価も今まで以上に上昇していくといえるでしょう。
建築にかかる費用が高くなっている
社会情勢によって、現在は建築にかかる材料費の高騰が進んでいます。さらに建築を行う技術者も不足しているため、建築にかかる費用は上がり続けているのです。
建築にかかる費用が上がれば、当然ですが不動産自体も高くなり、価値が上がります。建築費用は今後も上昇するか高止まりするかで、すぐに下がることはないと考えられます。
不動産の価値が高まったことが、堺市の土地価格の上昇に繋がっているといえるでしょう。
堺市は世帯数が増加傾向にある
堺市の人口は減少しているものの、世帯数は増加している傾向にあります。この5年間で約3.6万人の人口が減少してますが、世帯数は約1.1万世帯増加しているのです。世帯数が増えれば、もちろん住宅への需要も増加します。これも土地価格が上昇した要因といえるでしょう。
参照:堺市 住民基本台帳
堺市で不動産投資は行うべき?
堺市の土地価格は上昇しています。しかし、不動産投資を行っても問題ないか不安に感じている方もいるでしょう。ここでは、堺市で不動産投資を行うべきか解説いたします。
金利が上がるリスクを伴う
不動産投資で考えるべきなのは、「利益を確実に得られるか」という点です。もちろん、未来のことになるため、確証をもって行動することはできません。しかし、ある程度の見通しを立てたうえで行動を起こすことは非常に重要です。
その際に考えなければいけないのは金利です。日本では現在、低金利の状態が続いています。だからこそ、投資で利益を得やすいという側面があります。
しかし、今後もその状況が続くとは限りません。高くなってしまう恐れもあります。金利が低い現在は、投資のチャンスではありますが、リスクもあるということを理解しておきましょう。
大阪府の生産緑地は多い
大阪府の生産緑地は非常に多いです。特に、堺市は大阪府内でも生産緑地が多い街となっています。
現在も農地の宅地化は進んでいます。そのため、生産緑地が多い大阪府は、数年間で土地価格が大きく変動するかもしれません。農地が宅地になると、土地価格は下がる傾向にあるため、不動産投資をするうえでは大きなリスクになる可能性があります。
農地が宅地になっても影響を受けなさそうなエリアで不動産投資を行うか、すぐに投資を行うのではなく数年間土地価格の変動の様子をみて、利益が得られそうであれば不動産投資を行うなどの対応が必要といえるでしょう。
堺市の人口は減少傾向にある
不動産投資において避けられないのが空き家のリスクです。魅力的な不動産を所有していても、それを購入してくれる人がいなければ不動産投資は成立しません。
不動産の買い手が見つかるかどうかを考えるうえで重要になるのが人口です。不動産は人が住むものといった側面から、人口の多さは不動産の価値に大きく影響します。
堺市は大阪府の中でも、決して人口が少ないエリアではありません。さらに、堺市の人口は減少傾向にあります。そのため、生活をするうえで不便なエリアの不動産を購入してしまうと、買い手が見つからない可能性が高いです。
不動産投資を行うのであれば、生活の利便性が高いエリアに絞る必要があるといえるでしょう。
まとめ
堺市での不動産投資は慎重に行いましょう。地価が上がりつつあるのは間違いありません。北側エリアでは特に上がっています。しかし、人口が減少傾向にあったり、生産緑地が多かったりと、様々な課題もあります。
そのため、安定して不動産投資で利益を得るためには、エリアや物件選びを慎重に行うことが必要です。選ぶエリアや物件次第では、大きな損失を生み出してしまうリスクがあることも理解しておきましょう。