20代から資産運用を始めるメリットと注意点を解説!

20代はまだまだ将来的な予測を立てにくい年代であり、資産運用に向かないと考える人は少なくありません。 しかし、若いときから万が一のリスクを想定して資産運用しておくことは、未来の安心を買うことにもつながります。 今回は、20代から資産運用を始めるメリットを紹介します。同時におすすめの資産運用方法や、注意点も解説します。

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20代から資産運用を始めるメリットは多い

20代から将来を考えることは重要です。30代以降でなく、20代のうちに資産運用を始めるべき理由は多くあります。将来設計の一環としても、ほかの年齢で始めるときと比べて何がお得なのか知っておくことが重要です。

複利効果が生まれる

20代で資産運用を始めると、複利効果が高くなります。複利効果とは、利息など運用で得た収益を元本に追加してさらに運用をし、運用益の最大化を狙う方法です。

資産運用が長期に渡るほど、元本に追加できる収益が多くなり、元手が限られていても少しずつ福利効果を高められます。

リスクを低減できる

若いうちから長期的な視野で資産運用すれば、リスク低減に役立ちます。長期運用は1日あたりの値動きが小さくて済み、なかには5年、10年単位で腰を据えて投資できる手法も少なくありません。

一方、短期運用はハイリスクハイリターンな方法です。値動きの幅が大きいからこそ、専門知識や投資に割ける十分な時間が求められます。リスクを抑えて確実な資産運用をしたいのであれば、早いうちからスタートするべきなのです。

リスクを取りやすい

20代から長期で資産運用すればリスクを低減しやすい一方、あえてリスクを取ることも可能です。30〜40代になって結婚・子育て・マイホーム購入などを迎えると出費が多くなり、資産運用にかけられるお金が減ってしまいます。

一方、20代であれば自分の収入をすべて自分のために使いやすく、資産運用の選択肢が広がります。リスクのある投資をして万が一失敗したとしても、長期運用で収益を上げたり仕事の昇給・副業でカバーしたりしやすいのです。

早いうちから資産運用への理解が深められる

早いうちから資産運用に関する知識・経験を積むことは、その後の人生で大いに役立ちます。効果的な投資手法を見抜けるようになり、20〜30代のうちに子どもの教育資金を、40代以降は老後資金を、と効率よく収益を得やすくなります。

買いどき・売りどきを逃さずチャンスにできる、質の良いビジネスパートナーと出会えるといった可能性が広がることも多くあります。

20代におすすめの資産運用術5選

 

ここからは、20代におすすめの資産運用術を紹介します。

数ある資産運用の手法のなかで、若手に向いている方法を学んでおきましょう。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、AI(人工知能)を活用して投資・運用ができるサービスです。一人ひとりのマネープランに合った資産運用のアドバイスをしてもらえるので、選択に迷う時間を短縮できます。忙しい合間を縫って効率よく収益を確保できる投資方法です。

そのため、ロボアドバイザーやAI投資信託は「資産運用を完全に自動で行いたい方」や「感情に左右されない機械的な投資を行いたい方」などに向いています。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、不動産投資とクラウドファンディングを組み合わせた、資産運用の手法です。1口1万円といったような少額での投資がしやすく、物件そのものを所有する必要がないため、リスクを抑えて不動産投資できるのが特徴です。

平均利回りが4〜8%と高めであり、価格変動が小さい点もメリットとして注目されました。実際の運用は運営会社が担うので手間がかからず、出資した割合に応じて利益が分配されるため、安定した投資が期待できることもポイントです。

本格的に不動産投資をしてみたい方向けに、下記の記事で詳しく解説しています。

「20代で不動産投資を始めよう!若いうちに始めるメリットとは?」

つみたてNISA

つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資ができる資産運用の手法です。得られた分配金や利益は、年間40万円・最長20年間の範囲で非課税になるので節税効果があります。

購入できる金融商品としては、長期・積立・分散投資に適した一定の「投資信託」に限定されます。購入者に対して運用状況の透明性が高く、安心度が高い商品がラインアップされているのが魅力です。資産運用初心者でも挑戦しやすい点も、メリットといえます。

国債などの債券投資

債券投資とは、国債・政府関係機関債・地方債・社債・外債といった債券の利子を狙い、償還時に利益を得る投資手法です。金利のタイプは変動金利と固定金利から選択でき、満期まで待てばお金が戻ってくるのでリスクを最小限に抑えられます。

一方、デメリットとして金利が低いこと、手持ちの資金を増やしたいときにすぐ換金できないことが挙げられます。利益は少なくても、リスクをできるだけ負いたくない場合に検討してみましょう。

貯蓄型保険

貯蓄型保険は、一生涯保障が続く終身保険のひとつであり、「備える」ことに重きを置いた慎重な資産運用をしたい方に適した投資方法です。すぐに大きなリターンを得られるわけではないものの、保険が満期を迎えたときには積み立ててきた金額よりも多くの返戻金が得られます。

一方、資金を「増やす」ことを重視する方には向かない可能性が高いといえます。返戻率もさほど高くないことが多いので、貯金の一種と考えておくのが良いでしょう。

20代から資産運用を始める際の注意点

 

最後に、20代から資産運用を始める際の注意点を紹介します。

資産運用のメリットだけでなくデメリットにも目を向けて、万全の対策をしておくことが失敗リスクを軽減するコツです。

短期ではなく長期視点で考える

20代で資産投資する場合、短期ではなく長期の視点で収益化を目指すのがおすすめです。株式・為替など頻繁な値動きが起きる投資商品に投資する場合、高い収益を得られる可能性がありますが、同時に失敗したときの損失も大きいです。

まだ貯金額が少ない状態で大きな損失を出したとき、カバーしきれず生活費にダメージが加わるかもしれません。高いリスクを取ることなく、小さくてもより確実な収益化を目指すことができる長期運用を検討していくのが得策です。

複数の資産運用を組み合わせる

リスクヘッジのため、複数の資産運用を組み合わせるのもひとつの手段です。資産を複数の金融商品や銘柄に分けて投資する「分散投資」であれば、ひとつの金融商品で大きな損失を出しても家計に与える影響を最小限に抑えられます。

その後の生活を守るためにも、リスクヘッジ対策は十分に考えておきましょう。

生活費を資産運用に回さない

資産運用は余剰金のみにとどめ、生活費を投じないようにすることが大切です。

最低限の衣食住を確保する資金はもちろん、万が一の怪我・病気・突発的な出来事が起きたときに使う生活防衛資金も用意したうえで、余剰金を活用していきましょう。

まとめ

20代で資産運用すると、複利効果が高まる、リスクを低減できる、選択肢が増えるなどさまざまなメリットがあります。

一方、長期運用を前提に複数の金融商品を組み合わせるなどの対策も大切です。まずは自分に合った資産運用の方法を見つけることが大切です。