資産運用をプロに任せるメリットやデメリットとは?具体的な方法を紹介

資産運用を検討している方の中には、プロに運用を任せようと考えている方もいるのではないでしょうか。 投資を始めようと思っても、いつどんな商品に投資するか決めたらいいかを自分自身だけで判断することは難しいものです。 このような悩みを抱えている場合、投資信託やロボアドバイザー、ファンドラップなどを利用してプロに任せるという選択肢もあります。 一方で、自己責任である投資をプロに任せることはメリットばかりではなく、デメリットや注意点もあります。 この記事では、資産運用をプロに任せる場合に知っておきたいメリットやデメリット、具体的な方法を紹介します。

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資産運用をプロに任せる前に抑えておきたいポイント

はじめに、資産運用をプロに任せる前に押さえておきたいポイントを紹介します。

資産運用の基礎を理解する

資産運用は大切な資産を増やすために行う取り組みであるため、まずは自分にどのような方法が向いているのか知っておく必要があります。

そもそも資産運用とは、自分の持っているお金を預貯金や金融商品などに配分し、効率的に増やしていく方法のことです。

資産運用には大きく分けて預貯金と投資がありますが、それぞれにメリットやデメリットがあります。

例えば、預貯金であればリスクが少ない代わりにリターンが小さい、投資であればリスクが大きい代わりにリターンも大きいのが特徴です。

さらに、投資には株式や投資信託、不動産投資などがあり、さまざまな特性がある金融商品の中から目的に応じた資産配分が必要になります。

いずれにしても自己責任で取り組むものであるため、プロに任せる場合も最終的なリスクや判断は自分自身で行わなければなりません。

プロが運用したからといって確実に資産形成ができるとは限らないため、資産運用の目的や予算、許容損失なども自分で設定したうえで検討しましょう。

関連記事:資産運用とは?種類や始めるときのポイントなどをわかりやすく解説
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資産運用のプロとは

資産運用のプロとしてファンドマネージャーやIFAが挙げられます。

ファンドマネージャーとは、投資信託の運用を行う専門家のことで、投資家から集めた資金の投資先や資産配分を決めて利益を出すことが仕事です。

そのため、投資信託で資産運用をする場合は、基本的にファンドマネージャーという投資のプロに任せることになります。

一方、IFAとは証券会社などの特定の金融機関に属さず、独立した立場で投資アドバイスなど顧客の資産運用をサポートします。

IFA法人の中には、投資を一任できるようなサービスを展開しているところもあり、この場合だとプロに任せて資産運用が可能です。

関連記事:資産運用と投資の違いは?必要性や注意点について解説

資産運用をプロに任せるメリット

資産運用をプロに任せることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、資産運用をプロに任せる3つのメリットを紹介します。

投資にかかる手間や時間を削減できる

資産運用をプロに任せるメリットは、自分で運用する必要がないため、投資にかかる手間や時間を削減できることです。

運用方法によっても変わるものの、資産運用を始める場合は投資の選択や商品購入、銘柄選びが必要となります。

これらの作業には多くの時間がかかり、さらに複雑な市場を読み解くことは難しいため、時間をかけたからといって運用が上手くいくとも限りません。

また、資産運用の途中で損切の必要性が出てきたときにも、知識がないとどのタイミングでやめるか判断も難しくなります。

このような問題を解決したい場合は資産運用をプロに任せることも手段の一つであり、手間や時間を削減し、自分の時間を有効活用できるでしょう。

個人では扱いが難しい投資にもチャレンジできる

資産運用をプロに任せるメリットは、個人では扱いが難しい投資にもチャレンジし、資産形成ができることです。

例えば、新興国の株式や債券、為替取引などは情報が少なく個人では取引が難しい投資ですが、プロに任せることで専門知識がなくても運用できます。

投資の選択肢が広がることによって資産を分散させることも可能となり、リスク分散にもつながるでしょう。

また、個人投資家が取り組める投資先や具体的な商品を知るきっかけになったり、適切なアドバイスがもらえたりすることもメリットといえます。

投資ノウハウを得られる

資産運用をプロに任せるメリットは、プロの運用方法を身近で見ることによって投資ノウハウが得られることです。

自分で投資を行う場合だと、今の市場がどのような局面にあるのか、売買のタイミングなどわからないことも多くあります。

しかし、プロに任せる場合はこのような問題に対して意見を聞いたり、手法を学んだりできるため、資産運用の知識やスキルも身に付きやすいでしょう。

資産運用も他の分野と同じように初心者がその道のプロを超えることは簡単ではなく、時間をかけてノウハウを増やす必要があります。

その点、プロに資産運用を任せてノウハウを効率よく増やせるメリットは大きいといえるでしょう。

資産運用をプロに任せるデメリット

資産運用をプロに任せることはメリットばかりではありません。ここでは、資産運用をプロに任せるデメリットを紹介します。

コストが高くなる

資産運用をプロに任せるデメリットは、アドバイスや運用の代行に伴い手数料が発生してコストが高くなることです。

コストが高くなるとそれだけ収益性も低下するため、資産運用をしても思うような資産形成できない可能性もあります。

また、プロに任せたからといって結果が保証されているわけではなく、高い手数料を支払ったにも関わらず、元本割れするリスクもゼロではありません。

資産運用をプロに任せる場合はコストがどれくらいかかるかを確認し、収益性が期待できるかも十分に検討する必要があります。

短期売買には向いていない

資産運用をプロに任せる場合、分散投資を軸に中長期的な視点で運用していくことが多いため、短期売買には向いていません。

そのため、短期的に利益を出したいと考えている投資家は、プロに任せても思うような資産形成ができない可能性もあります。

また、短期的に利益を出せる投資はギャンブル性が高いものが多く、個人で運用したとしても大きなリスクを伴うでしょう。

プロに資産運用を任せる場合は、手堅く長期目標を持ちつつ、将来に備えて資産形成を行いたい人におすすめです。

詐欺に遭うリスクもある

資産運用をプロに任せる場合、依頼先を十分に確認していないと詐欺に遭うリスクがあるため注意しましょう。

近年は資産運用詐欺も多く発生しており、中には「金融庁に届出をしている」「プロが運用代行」とアピールしているところもあります。

投資詐欺の手法も多種多様で巧妙になっており、被害に遭う人も増えている現状があります。

詐欺に遭わないためにも、金融庁が公開している免許・許可・登録等を受けている業者一覧をチェックし、名前があるか確認しておきましょう。

関連記事:不動産投資詐欺に要注意!よくある手口と騙されやすい人の特徴

資産運用をプロに任せて行う投資

資産運用をプロに任せて行う投資として、投資信託、ロボアドバイザー、ファンドラップなどがあります。

ここでは、それぞれの投資について紹介します。

投資信託

投資信託は投資家から集めたお金を一つにまとめ、資産運用のプロが株式や債券などに投資する金融商品のことです。

集めた資金をどのような対象に投資するかは、投資信託ごとの運用方針に基づき、プロが判断して行います。

少額から始められることや、銘柄が多いため分散投資がしやすく、プロが運用してくれるため専門知識も不要です。

一方で、元本保証がないため元本割れのリスクがあることや、手数料が高く収益性が低いデメリットもあります。

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ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、人工知能を使ったAI投資の一つで、許容リスクや希望リターンに応じた資産の組み合わせを提案・運用してくれるサービスです。

運用者は人ではなくAIではあるものの、プロに任せて運用する場合と同等の成績を実現しているサービスもあります。

ロボアドバイザーのメリットは、少額から長期運用を行えることや主観や感情を入れずに資産運用ができることです。

一方で、資産運用をすべて任せる一任型のロボアドバイザーだと手数料が高く、十分なリターンを得られない可能性もあります。

関連記事:ロボアドバイザーとは?資産運用に適しているかを詳しく解説

ファンドラップ

ファンドラップは、投資家が証券会社などのサービス提供業者にある程度の資金を預け、資産管理や運用を行うサービスです。

複数のファンドに投資先を分散し、中長期的に保有することで、価格変動リスクを抑えながら安定的な運用を目指します。

ファンドラップのメリットは、投資にかかる手間も含めて運用を一任できるため、投資における煩雑で面倒な管理や運用を減らせることです。

また、運用開始後も市場の変化に応じ、資産配分の調整や見直しなどの管理を任せることができます。

一方で、ファンドラップは最低投資金額が定められていることがあり、商品によっては数百万円のまとまった費用が必要です。

口座管理手数料と信託報酬などの手数料がかかり、個人で運用する場合に比べるとコストが高いデメリットもあります。

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まとめ

資産運用はプロに任せて運用もできますが、コストがかかるため収益性が低下しやすいデメリットもあります。

収益性を少しでも高めるなら、プロに任せるよりも自身で資産運用をした方がよいでしょう。

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