新NISAを活用すればFIRE（早期リタイア）できる？活用方法について解説

新NISAについてどれくらいご存知ですか？最近話題のFIRE（「Financial Independence, Retire Early」）の頭文字を取ったもので、経済的な自立を実現させて、仕事を早期にリタイアすること）は新NISAを活用することで実現しやすくなります。本記事では新NISAの内容とFIREの方法について詳しく解説いたします。

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そもそも新NISAとはどんな制度？

そもそも新NISAがどのような制度かわからない方も多いのではないでしょうか？ここでは詳しい内容について解説いたします。

現行のNISAとは投資によって利益を得るための制度

新NISAについて理解する前に、現行のNISAがどのような制度か知っておきましょう。NISAを簡単に説明すると、投資によって利益を得るための制度のことです。投資というと少し怪しく感じてしまうかもしれません。

しかし、実際にはNISAは将来のお金の不安を減らすのであれば、間違いなく行っておいた方がいい制度なのです。株式や投資信託などに投資して得られた利益には税金が約20％かかりますが、NISA口座（投資額の上限あり）を利用して得られた利益には税金がかかりません。

手堅く着実にお金を増やせる可能性が高いのがNISAと考えておきましょう。

新NISAは従来よりも投資枠が大幅に増えた制度

新NISAは現行のNISAに比べて、投資枠が大幅に増えた制度のことです。NISAは年間の投資額に上限があります。つみたてNISAであれば40万円、一般NISAであれば120万円が上限とされていました。

しかし、2024年から開始される新NISAでは、つみたてNISAがつみたて投資枠へと名前を変更し、年間投資額も120万円が上限となります。同様に一般NISAも成長投資枠へと名前を変え、240万円が投資上限です。

ほかにも細かな違いはありますが、最も大きな変更点は投資枠の増大と考えておきましょう。NISAをより積極的に活用できるようになったのが新NISAです。

新NISAを活用すればFIREも不可能ではない

新NISAを活用すればFIREを実現することも可能です。なぜなら、投資枠が増えているため、より多くの金額を運用でき、リターンが期待できるからです。

【目的別】新NISAでFIREするには？

新NISAでFIREは実現可能です。しかし、目的によって新NISAの利用方法は異なります。ここでは具体的な方法についてご紹介します。

すぐにFIREを実現したい場合

まずはFIREを実現するために必要といわれている条件を確認しましょう。条件は次の2つです。

1.年間支出額の25倍の資産を構築して、すべて投資で運用すること

2.その中から毎年4%を切り崩し、生活費にすること

この2つの条件を達成できれば、FIREが達成できるといわれています。新NISAは非課税限度額が1,800万円であるため、4%に当てはめると年間の生活費は72万円です。つまり、年間72万円しか生活費がかからないのであれば、1,800万円さえ貯めてしまえばFIREが可能なのです。

そのため、すぐにFIREを実現したいのであれば、とにかく早く1,800万円を貯める必要があります。もちろん、年間72万円ということは月額6万円であるため、生活は難しいという方がほとんどでしょう。

しかし、それでも問題ないのであれば、FIREをすぐに実現することは十分に可能です。

いずれはFIREを達成したい場合

いずれはFIREを達成したいと考えているのであれば、どうやってお金を増やすかを考えてみても良いかもしれません。先ほども述べたように新NISAだけでFIREを実現するのは、年間の生活費次第です。

人によってはFIREの実現が難しい場合もあるため、その場合は新NISA以外の投資も併用する必要があるでしょう。自分に適した投資方法を見つけ、効率良く投資にお金を回すことができれば、いずれはFIREを達成できます。

新NISAを利用する際の注意点とは？

新NISAはFIREも実現可能な魅力的な制度です。しかし、運用する上で注意しなければいけないポイントもあります。ここでは新NISAを利用する際の注意点について解説します。

【つみたて投資枠】途中解約をすると損をする可能性がある

投資枠を最大まで使い切れば、FIREに近づくのは間違いありません。しかし、新NISAは途中解約のリスクがあることも理解しておきましょう。実際にNISAを途中解約してしまう人は多くいます。

新NISAは運用期間が長ければ長いほど利益が多くなります。積立が難しくなり、途中解約してしまうと大きな損失を生みかねません。FIREを目指して多額の積立を行うのは悪いことではありませんが、途中解約に繋がらないように現実的な範囲で行うようにしましょう。

【成長投資枠】運用方法次第では安定しない可能性も高い

一般的には投資する銘柄が少ないほど、値動きは大きくなります。いきなり値上がりする可能性もありますが、値下がりのリスクも大きい状態になります。少額投資であれば気にする必要はありませんが、FIREを目指して多額の投資を行うのであれば、複数の銘柄に分けるようにしましょう。

新NISAに限らず、投資はやり方次第で大きな損失を生み出す可能性があります。確実に安定して利益が出る投資は存在しないため、自分で考えて投資を行っていくことが大切です。

まとめ

新NISAとFIREについて解説しました。新NISAによってFIREを目指すのは十分可能です。しかし、あくまでも投資の一種であるため、リスクも伴うことを忘れてはいけません。

生活に負担をかけない程度に新NISAに投資するのがベストです。将来のことだけを考えて、現在の生活が脅かされないように気をつけましょう。

投資は計画的に行っていくことが大切です。日本の社会情勢を見て不安になり、なるべく早くお金を貯めなくてはいけないと焦っている方もいるかもしれません。しかし、焦って投資をすると失敗する可能性が高いので、冷静になってなるべく成功率が高い方法を考えていきましょう。

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