不動産投資に向いている人の特徴とは。必要なリスク対策も解説

近年、不動産投資に興味をもつ人が増えています。一見難しいものであるかのように感じる方が多いですが、実は相性次第では未経験からでも十分な利益を上げることが可能です。 今回は、不動産投資に向いている人や向いていない人について解説します。

この記事は約5分で読み終わります。

不動産投資に向いている人の3つの特徴

不動産投資を始めるのに資格や経験は要りませんが、向き・不向きがあることは事実です。早速、不動産投資に向いている人に共通する特徴を紹介します。

1.行動力と決断力がある

行動力と決断力がある人は、大きなローンを組む必要のある不動産投資に向いています。借金をマイナスと考えず、将来的に利益を生むための必要なステップとして考え、積極的になる姿勢が強みとなります

最初はローンの分がマイナスとなってしまうので、表面上の数字に左右されない強いメンタルも大切です。

また、株式など他の投資と比べると、不動産投資の現場では不動産会社・管理会社・入居希望者など多くの人と関わります。スピーディーな行動力と決断力がある人の方が信頼を得やすくなるので、大きなメリットとなるのです。

2.長期的な計画をひとつずつクリアしていける

不動産投資のローンは、一般的な住宅ローンと同じく35年程度あるのが一般的です。そのため、長期的な返済計画を立てて安定した収益を得ていける人に適性があります。一方で、短期的な決断で爆発的な利益を生む投資を希望する人には向かないかもしれません。

まずは、長くコツコツ努力していくこと、計画をひとつずつクリアしていくことを意識していきましょう。35年もあると時代のトレンドやニーズも変わっていくので、必要に応じて勉強を重ねたり効果的な空室対策をしたりと、臨機応変な対応をするのも欠かせません。

3.合理的にユーザー目線で判断できる

不動産投資には、合理的にユーザー目線で判断する力が必要です。利回りのいい物件を正しく評価し、「~だろう」という主観を捨てて客観的に判断できる人の方が成功しやすくなるのです。

また、地域の属性やターゲットに合った売り出し方ができているかなど、マーケティングの思考も欠かせません。

あくまでもお客様である入居者が揃って初めて利益を生み出す投資であることを理解し、何がターゲットの心に響くか探っていくことが大切です。そのため、合理的にユーザー目線で不動産を評価・改善していける人が不動産投資向きと言えます。

不動産投資に向いていない人の3つの特徴

反対に、不動産投資に向いていない人もいるので注意しておきましょう。

自分が下記の要素に当てはまる場合、不動産投資ではない他の投資手法を検討した方がよいかもしれません。

1.リスクを負いたくない人

不動産投資には必ず長期的なリスクがつきまとうので、可能な限りリスクを最小限に抑えたい人や、そもそもリスクを負いたくない人には向きません。例えば、入居者が揃わず空室率が高くなったり入居者同士のトラブルが起きて評判を悪くしてしまったりした場合、すぐに回復させるのは難しいものです。

また、金利上昇など社会的な影響も受けやすく、不動産価格自体も将来的に下落するリスクがあることを知っておきましょう。1円も損することなく堅実に資産を増やしていきたいと考える人には、向いていないといえます。

反対に、リスクを理解したうえできちんと予防策を張れる人であれば、不動産投資に向いています。

2.自ら情報収集や判断することが苦手

不動産投資は、時代の変遷に伴うニーズの変化や地域の特徴など、さまざまな情報を収集しながら状況判断をしていく必要があります。自ら情報収集したり判断したりするのが苦手な場合は、不動産投資の継続は困難です。

SNSなど信憑性の低い不特定多数の意見や、ごく一部の専門家だけの話を鵜呑みにしてしまう人は、あまり不動産投資に向きません。そのため、複数のセミナーに参加したり専門家同士を比較したりして本当に信頼できる相談先を見つけたりすることが大切です。

自分がきちんと納得できる情報であるかを判断し、そのうえで決断に持っていきましょう。

3.決断を先延ばしにしがち

不動産投資は、その時々に適切な判断をしなくてはいけない投資手法です。「忙しいから後で判断しよう」「まだ利益があるので焦らなくても大丈夫」と先延ばしにしていると、いつの間にか大きな赤字になってしまうかもしれません。

時には早期の段階で売却し、赤字が今以上に膨らまないよう損切りすることも大切です。一瞬で多額が動く大きな取引に気が引けてしまう人や、スピーディーな決断をしようとしても迷いが出てしまう人はあまり不動産投資に向かないのです。

向いていない人が不動産投資を始めるときの注意点

不動産投資に向かないからといって、必ずしも失敗するとは限りません。

下記の注意点を抑えて効果的な投資ができれば利益を上げられる可能性も十分にあるので、あらかじめポイントを抑えておきましょう。

信頼できる不動産会社を見つける

信頼できる不動産会社を見つけて、不動産投資の負担を軽減することが大切です。

投資用不動産のなかには、瑕疵があったり入居者トラブルが絶えなかったり、問題を抱えている物件も少なくありません。マイナス面もきちんと伝えるなど丁寧な対応をしてくれる不動産会社であれば、多額が動く不動産投資であっても信頼できます

不動産会社を選ぶ際は、問い合わせをしたときの対応がスピーディーかつ親切か、無理にゴリ押しせず提示した条件に合う物件をピックアップしてくれるかなど、チェックしてみましょう。少しでも頼りないと思ったら、他の不動産会社も検討してみることをおすすめします。

できる限りのリスク対策をしておく

できる限りのリスク対策をするため、ローンを変動金利と固定金利で使い分けるのも効果的です。タイミング次第では、変動金利の方が金利を抑えられるので効果的な投資ができます。

一方で固定金利は金利変動があってもローン返済額が変わらないので、先の見通しが立てやすいことがメリットです。また、必須となっていなくても万が一のことを考えて火災保険・地震保険には加入しておきましょう。

まとめ

不動産投資を始める前に、本当に自分は不動産投資に向いているかどうか検討してみましょう。無理に不動産投資を始めてしまった場合、思わぬ落とし穴に引っ掛かり多大な損害を被る可能性があるので注意が必要です。

ただし、不動産投資に特別なスキルや資格は要りません。少しでも不安がある場合は信頼できる不動産会社を探し、リスク対策しておくことで十分にカバーできます。成功の可能性を確実に上げていけるよう、情報収集も念入りにおこなっておきましょう。