1,000万円で始める不動産投資!損をしないために知っておきたいこと

自己資金が1,000万円準備できるなら、不動産投資は、おすすめの選択肢のひとつです。今回は、1,000万円で不動産投資するのがおすすめである理由や具体的な投資方法などを、わかりやすく解説しますので、ぜひご参考ください。

この記事は約6分で読み終わります。

自己資金1,000万円あれば不動産投資がおすすめの理由

自己資金1,000万円を運用する方法として、不動産投資がおすすめである主な理由は、次の4つです。

・レバレッジ効果で資産形成できる

・ミドルリスク・ミドルリターンで資産を増やすことができる

・インフレに強い

・相続税対策ができる

以下で、詳しい内容を解説します。

レバレッジ効果で資産形成できる

不動産投資では、レバレッジ効果を活かして資産形成をすることができます。

投資におけるレバレッジ効果とは、小さい資金で大きな投資効果を得るという意味です。不動産投資では、自己資金に銀行などから受けられる融資を加えて物件を購入することで、自己資金以上の資産運用効果を得ることができます。

1,000万円の自己資金があれば、不動産投資でレバレッジ効果を上手に活用することで、多額の資産形成をすることも不可能ではないでしょう。

ミドルリスク・ミドルリターンで資産を増やすことができる

不動産投資は「ミドルリスク・ミドルリターン」で資産形成できるため、投資初心者でも挑戦しやすいジャンルです。

投資のリスク・リターンの種類は、主に以下の3つに分けられます。

投資のリスク・リターンの種類

ハイリスク・ハイリターン

元本が保証されず、資金を全額失うリスクがあるが、
成功したときの利益も大きい

【代表的な投資方法】株式投資・FXなど

ローリスク・ローリターン

元本は保証されるが、利益も少ない

【代表的な投資方法】定期預金・国債など

ミドルリスク・ミドルリターン

元本は保証されないが、失敗してもすぐに資金を
全額失うリスクは低く、成功すれば長期的に
安定した利益を得られる

【代表的な投資方法】不動産投資・金投資など

上記の表から、比較的リスクを抑えて安定した利益を得られる不動産投資は、不動産運用や投資に関する勉強は必要ではあるものの、軌道に乗せられれば利益を得やすいので、初心者でも始めやすい投資といえるでしょう。

インフレに強い

不動産の現物を所有して行う不動産投資は、インフレ時も物価の上昇にあわせて物件価格や家賃上昇が期待でき、インフレのリスクに備えられるため、おすすめです。

インフレとは、物価が上昇し貨幣の価値が下がる現象を指します。インフレになるとお金の価値は下がりますが、物の価値は下がらないため、現物資産である不動産は価値が下がりにくく安心です。

また、インフレにより実質的な借入額が減少することから、不動産投資も行いやすくなるといった利点もあります。

相続税対策ができる

1,000万円で不動産投資をするだけで、相続税対策になることもおすすめする理由です。

相続税は、評価額から基礎控除額を引いたものに相続税率をかけるため、評価額が低いほど相続税も低くなります。不動産は課税時の評価額が低いので、相続税対策ができるのです。

現金で1,000万円を相続すると評価額は1,000万円ですが、不動産の場合、評価額は5~6割、多くても7~8割程度になります。1,000万円の不動産なら、課税評価額は高くても800万円程度です。1,000万円に対する相続税が、不動産に変換すると最大でも800万円に対する課税となるので、十分な相続税対策になりえます。

不動産に1,000万円投資をする方法

不動産に1,000万円投資する方法は、以下のとおりです。

・1,000万円以内の不動産を購入する

・1,000万円を頭金にして融資を受ける

それぞれどのような方法なのか、具体的に見ていきましょう。

1,000万円以内の不動産を購入する

1,000万円以内の物件を手持ちの資金で購入することで、不動産投資を始めることができます。

手元の資金で一括購入できるため、毎月のローン返済もなく、賃料収入がそのまま利益となるのが魅力です。借り入れの金利上昇による返済額の増加を心配する必要もなく、安定して収益を確保しやすい方法と言えるでしょう。

1,000万円を頭金にして融資を受ける

1,000万円を頭金として銀行などから融資を受けることで、高額な物件を購入する投資方法もあります。自己資金に銀行融資を組み合わせることで利益を倍増させられるのが、この投資方法の魅力です。

例として、利回り7%の物件について、利益を比較してみましょう。

【利回り7%の物件に不動産投資した場合の利益】

①自己資金1,000万円以内の不動産を購入する場合

1,000万円×7%=70万円

②融資を受けて3,000万円の不動産を購入する場合

3,000万円×7%=210万円

このように同じ自己資金でも、融資を受けた場合は、利益を3倍にすることができます。

加えて、借り入れ時に団体信用生命保険(団信)にも加入できるので、万が一の時でも安心です。

自己資産1,000万円の不動産投資にある3つの選択肢

自己資金1,000万円で不動産投資する場合、選択肢が3つあります。

・一棟マンションを購入する

・区分マンションを購入する

・REIT(リート)を活用する

各選択肢のメリット・デメリットを解説しますので、検討の参考にしてください。

一棟マンション

自己資金が1,000万円あることで、マンションを一棟まるごと購入する不動産投資も、選択肢に入ってきます。

一棟買いのメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリット

・区分で購入するよりも土地を多く所有できるため、資産価値が高くなる

・一部の部屋が空室になっても、収入がゼロになる心配がない

デメリット

・マンション全体の補修・修繕費用が発生するなど、維持費がかさむ

・リスク分散できないので、災害時などに損失が大きくなる

区分マンション

区分マンションの一室を購入し、初期費用を抑えて手堅く運用するという選択肢もあります。 区分マンションに投資する場合のメリット・デメリットを確認してみましょう。

メリット

・初期費用や維持費を抑えることができる

・区分マンションを別の地区に複数持てば、リスク分散になる

デメリット

・一戸しか所有していない区分マンションが空室になると収益がゼロになる

・土地の所有権がほとんどないので、資産価値が下がりやすい

REIT(リート)

REITとは、不動産投資信託(不動産投資ファンド)と呼ばれる投資信託です。投資家から集めた資金で専門家が物件を運用し、賃料収入などを投資額に応じて投資家に分配します。少額から始められるので、全額を現物資産にせず、リスク分散でREITを活用するのもおすすめです。

REITには次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

・株式市場でいつでも気軽に売買できる

・複数の不動産に分散投資することができる

デメリット

・株式市場の値動きの影響を受ける

・相続税対策にはならない

まとめ

インフレに強く、相続税対策にもなるなどメリットの多い不動産投資は、1,000万円の運用方法としておすすめです。投資方法にはさまざまな種類がありますので、投資の目的や目標金額に合わせて選ぶようにしましょう。