女性に不動産投資がおすすめの理由は?メリットや始め方を解説

少子高齢化や晩婚化の影響で、手元のお金に不安を抱く女性は少なくありません。 また、そうした不安を少しでも解消しようと、昨今では資産形成の一手段として不動産投資に取り組む女性が増えつつあることをご存じでしょうか。 今回の記事では、女性に不動産投資がおすすめの理由や、メリット・始め方についてまとめてみました。

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女性の不動産投資家が増えている理由は

ここではまず、女性の不動産投資家が増えている理由を3つ、とりあげてみました。

男女で賃金格差がある

女性の社会進出が進んできたとはいえ、残念ながらまだまだ日本では男女で賃金格差があります。

令和2年に厚労省が実施した「賃金構造基本統計調査」によれば、男性と女性の平均賃金のピークは次の通りです。

・男性:420.1万円

・女性:274.7万円

上記から、平均賃金にして145.4万円の差があることがわかります。

また、フルタイム労働者の賃金(月額平均)にも大きな開きがあり、男性の月額賃金を100とした場合に女性は74.3といわれています。

徐々に格差が縮まりつつあるものの、解消までにはまだ長い月日がかかるのが現実です。

また、賃金の少なさは受け取れる公的年金額にも影響するため、先を見据えた資産形成を考える女性も増えていくことが予想されます。

未婚率が上がっている

昨今では、晩婚化とともに未婚率も上がっていくことが予想されています。

内閣府の「令和3年版 少子化社会対策白書」によると、女性の50歳時の未婚率は2015年時点で14.1%とおよそ7.1人に1人。20年前2000年が5.8%でおよそ17.2人に1人であったことを比較するとその上昇具合がわかります。

未婚の要因は人それぞれにあると思いますが、結婚しない選択肢を考えられる世の中に変わってきていることがわかります。

また、こうした未婚率の上昇を受け、パートナーの経済力に頼ることなく自身の経済力を上げていこうとする方も増えていくでしょう。

そして、経済力を上げる方法の選択肢のひとつとして、不動産投資に興味をもつ女性もいるのではないでしょうか。

いずれにせよ、今後は老後の生活安定のためにも各個人での資産形成における重要性が高まっていくと考えられます。

男性よりも平均寿命が長い

厚生労働省が公表した「簡易生命表(令和2年)」によれば、2020年の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳でした。

男性と比べ、女性の方が6年ほど長生きであり、それに伴って老後に必要となる生活資金も増えます。

そのため、自分が長生きをするかもしれないといった前提でライフプランを考えることも大切です。

女性が不動産投資をする5つのメリット

ここでは女性が不動産投資をするメリットとして、以下の5つを取り上げてみました。

・ライフスタイルの変化に合わせられる

・老後の資産形成になる

・手間や労力がかからない

・女性の視点が活かせる

・ミドルリスク&ミドルリターンで不況にも強い

さっそく、ひとつずつ見ていきましょう。

ライフスタイルの変化に合わせられる

病気や事故のほか、男性と違って女性は結婚・妊娠・育児などでライフスタイルが変化しやすい傾向にあります。

また、場合によってはそれらのイベントによって退職を余儀なくされる、自分の時間を確保することが難しくなるケースも少なくありません。

そうした状況下であっても不動産投資であれば株やFXなどと違い、管理を委託することができるため、あまり手間をかけずに取り組めるほか、安定した収入が期待できます。

そして、ライフスタイルの変化に影響を受けにくいほか、何かあった際に売却し、まとまった収入としてあてることも可能です。

老後の資産形成になる

不動産投資をうまく運用し、老後までにローン返済を終えられれば老後の安定した収入源となります。

また、投資物件に住めば家賃を支払う必要がないため、投資した物件に自身が住むといった選択肢もとれるでしょう。

いずれにせよ、個人年金などより高い利回りが期待できるほか、最終的に不動産を売却して老人ホームに入居するための資金としても活用できます。

手間や労力がかからない

先にも軽く触れましたが、不動産投資では管理会社選びに気をつければ、自分の労力や手間はあまりかかりません。

また、専門知識もそこまで必要なく、仕事や家庭に支障をきたすことなく安定した収入が得られるのも不動産投資の特徴のひとつです。

中には地方に住みながら都内の不動産物件を所有し、遠方から運用するケースも少なくありません。

そのため、自身はもちろん、配偶者が転勤族であったとしても安心して投資を継続できます。

女性の視点が活かせる

不動産投資では物件選びが最も重要です。

物件選びを間違ってしまうと、空室リスクや賃料下落リスクといった複数のリスクに見舞われる恐れが高くなります。

そうした物件選びにおいて、女性のきめ細やかな視点を活かせることは大きなメリットといえるでしょう。

キッチンやお風呂、クローゼットなど内装の設備はもちろん、セキュリティや駅から物件までのルートなど、入居者にとって生活しやすい物件かを配慮して物件選びができます。

女性目線で魅力的に感じる物件は、男性も魅力を感じやすいため、女性の感性は不動産投資に向いているといえるでしょう。

ミドルリスク&ミドルリターンで不況にも強い

不動産投資は株やFXといったハイリスク&ハイリターンな投資に比べ、ミドルリスク・ミドルリターンで安定しています。

また、景気の影響を受けにくいことから不況のときであっても、家賃収入などによって一定の収入が見込めるでしょう。

不動産投資を始めるための4つのステップ

不動産投資のメリットについて理解できたところで、不動産投資を始めるにあたっての流れについても見ていきましょう。

【1】資金計画・投資計画を立てる

不動産投資で成功するためには、長期的な資金計画・投資計画を練ることが欠かせません。

融資を受ける際は自己資金やローンの返済計画などを踏まえた上で、物件購入価格などを決めるようにしましょう。

【2】不動産会社選びと物件選び

前提として、不動産会社選びと物件選びはセットとなります。

そのため、依頼先の実績は豊富にあるか、担当者は信頼の置ける人物であるかどうか、問い合わせたときの対応はどうかなどあらゆる視点から総合的に判断することを心がけましょう。

たとえ、他社より費用が安かったとしても中長期的にお付き合いすることを踏まえると、違和感があった時点で一度立ち止まることをおすすめします。

また、物件を選ぶ際は先にもお伝えした女性の視点で、マンションの中だけでなく周りの施設や駅までの道などあらゆる側面を見ることが大切です。

【3】管理会社選び

不動産会社が物件の運用・管理まで行ってくれるケースも増えつつありますが、そうでない場合は管理会社選びも重要です。

家賃収入の中から決められた額を委託管理料として支払う必要があるものの、家賃滞納やゴミの分別問題といったトラブルの対応をお願いできます。

こちらも不動産会社選びと同じく、信頼できる会社に依頼するようにしましょう。

【4】入居者の募集・管理

一連の準備が終わったら、いよいよ入居者の募集です。

購入時点で入居者がいない物件であれば、少しでも早く不動産会社に依頼し、入居者探しを始めましょう。

一度入居者が決まったあとも、できるかぎり空室が出ないように、不動産会社とうまく連携を取ることが大切です。

また、物件は買ったら終わりというわけではなく、必要に応じて設備工事や改修も行いましょう。

まとめ

今回の記事では、女性に不動産投資がおすすめの理由をはじめ、不動産投資のメリット・デメリットについてもお伝えしました。

不動産投資では女性の視点を活かせるほか、上手に運用することで老後の生活資金にあてられます。

できる限り早い段階で老後の資金対策について考え、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。