目次
資産運用の基礎知識
資産運用とは、手持ちの資金やその他の資産を貯蓄したり投資したりして利益を得るための活動であり、資産を適切に管理して増やすことが目的です。
投資と聞くと株式を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、株式以外にも投資信託や不動産投資、債券投資などさまざまな資産運用方法があります。
投資は30代〜40代がするものというイメージが強いですが、近頃の変化し続ける社会情勢も相まって、将来を不安視する20代や老後資金が心配な50代からはじめるケースも増えています。
これからの人生に必要な資金を無理なく確保していくためには、年齢に関係なく早い段階で資産運用をはじめることが重要です。
早くはじめた分だけ資産を増やせる可能性が広がることに加え、長期間運用すればより安定した運用も期待できます。
50代で資産運用をするべき理由
資産運用に興味があっても、「50代から資産運用はもう遅いのでは?」となかなかはじめるに至らないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、定年退職や老後を間近に控える50代だからこそ、資産運用をはじめる意味があります。
ここでは、50代で資産運用をするべき理由を紹介します。
定年退職する前から投資の知識が身に付けられるから
退職金を資産運用に回して、老後の資金を確保しようと考えている方は多いです。
しかし、資産運用の知識がないままいきなり1,000万円や2,000万円などの大金を投資につぎ込んでしまうと、失敗するリスクが高まり、老後の生活が危うくなる可能性があります。
しかし、給与収入がある50代であれば、余剰金のなかから少しずつ資産運用ができるため、失敗するリスクを抑えつつ知識を蓄えていくことができます。
退職する前から正しい投資の知識を身につけ、着実に経験を積んでおけば退職後の投資活動も安定させられるはずです。
金銭的負担が減る時期だから
50代は、子供が社会人になって自立したりマイホームの住宅ローンを完済したりする人が多い年代です。
これまでは子供の教育費やローンの支払いで余裕がなかった方でも、50代からは自分たちのためにある程度自由に資産が使えるようになるため、資産運用をはじめる最適なタイミングといえるでしょう。
50代であれば定年退職まで期間があるため、給与収入のなかから無理のない範囲で資産運用をすれば、老後資金の心配も少しずつ解消されていくはずです。
退職したあとの生活がイメージできるようになる時期だから
50代になると、これまで納めた年金額から実際に受け取ることができる年金の金額がある程度予想できるようになります。
毎月の年金額が把握できれば、退職したあとの生活がイメージしやすくなり、余裕があるのかどうかも分かります。
潤沢な資産がある方であれば心配はありません。しかし、もしギリギリの資産で生活をしていくことが予想される場合は、資産運用を50代のうちにはじめることをおすすめします。
給与収入があるうちに資産運用をはじめておけば、生活を圧迫することなく資産が増やせるため、退職後の生活にも備えられます。
インフレ対策になるから
資産運用をすることで、インフレによる資産価値の低下を対策できます。
インフレとは、物価水準の持続的な上昇を意味する言葉であり、進行するとお金の実質的な価値が下がっていきます。
現在の日本ではまさにインフレが進行しており、以前は100円で購入できたものが120円になったり1,000円で利用できたサービスが1,200円になっていたりと、全体的な物価上昇が起こっています。
今後も続くことが予想されるため、早い段階から資産運用をして対策しておくことが大切です。
老後の生活の質を向上させられるから
50代のうちから資産運用をはじめておけば、老後の生活の質を向上させられる可能性があります。
定年退職後は、趣味を楽しんだり旅行に行ったりなど、働いているときにはできなかったことを満喫したいと考える方は多いです。
しかし、老後資金に余裕がない場合は、日々の生活を送るので精一杯になり、趣味や旅行が楽しめないかもしれません。
老後資金を確保し、老後生活の質を向上させるためには、50代のうちから資産運用をして少しでも資産を増やしておくことが大切です。
50代であればまだ給与収入があるため、無理なく余剰金から資産運用がはじめられます。
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50代におすすめの資産運用
50代の方で資産運用をはじめたいと考えている方は多いですが、自分に合った運用方法が分からず、はじめるに至らないという方も多いです。
資産運用をする方法は複数あるため、それぞれの特徴を把握して、自分の考えや生活スタイルに合ったものを選ぶと無理なく資産を増やせるでしょう。
ここでは、50代におすすめの資産運用を紹介します。
投資信託
投資信託とは、多くの投資家から資金を集めて、プロの運用管理者(ファンドマネージャー)がその資金で株式や債券、不動産などさまざまな資産に分散投資して運用する金融商品です。
少額から多様な資産に投資することが可能であり、購入から管理、売却まで比較的簡単に行える特徴があります。
管理する時間や手間、金銭的な負担が少ないことから、働いている50代の方でもはじめやすいといえるでしょう。
また、投資判断はすべてプロに任せられるため、自身に投資の知識がない場合でも利用できます。
債券投資
債券投資とは、政府の機関や企業などが資金調達を目的として発行する債券を購入し、一定期間保有することで定期的な利息収入と元本の返済を受ける形式の投資方法です。
債券を発行した機関・企業は将来的に定められた利率で利息を支払い、満期時には元本を返済することを約束するため、元本割れするリスクが少ないです。
株式のように売却タイミングを見極めたりする必要はなく、債券を保有しておくだけで定期的に利息収入が得られるため、投資に関する知識がない場合でも利用できます。
また、債券は高い流動性も特徴の一つであり、必要に応じて市場で売買することも可能です。
ただし、市場の状況によっては売却時の価格が変動することがあるため、タイミングの見極めは必要になります。
債券投資は少額からはじめられるうえに、管理の手間が最小限のため、投資の知識や余剰金がない50代の方でも気軽に利用できます。
不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパート、戸建てなどの不動産を購入し、それを第三者に貸し出したり売却したりして利益を得る投資方法です。
50代の方のなかには既にマイホームを持っている方も多く、また新たに不動産を購入するのはハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、投資用の不動産は住宅ローンで購入することができるため、自己資金が少ない場合でもはじめられます。
特に安定した職業に就いている方であれば融資を受けやすい傾向にあり、まだ働いている50代の方であれば、不動産投資はおすすめです。
不動産を賃貸として貸し出した場合は自ら管理する手間がかかりますが、管理を専門とする不動産業者に委託すれば、手間と時間を最小限にして不労所得が得られます。
毎月家賃収入が得られるため、老後の年金対策としても有用です。
50代で資産運用するときの注意点
ここでは、50代で資産運用するときの注意点を紹介します。
基礎的な知識は身に付けておく
前項でおすすめした資産運用のなかには、知識がなくても利用できるものがありますが、投資をはじめる際は少なくとも基礎的な知識は身に付けておきましょう。
たとえば、不動産投資なら市場の相場をリサーチする、債券投資なら発行者の特徴を把握するなど、投資の基礎的な部分を理解しておくと資産運用がやりやすくなります。
現在は本や勉強会をはじめ、インターネットでも投資に関する情報収集ができるため、興味がある資産運用に応じて知識を付けていくと良いでしょう。
短期的な視点で運用はしない
資産運用は、長く運用すればするほど安定していくといわれています。
定年退職が近いからといって、短期的な投資や売買を行っていると将来必要な資金がなくなってしまうリスクがあります。
短期的な投資は、投資経験が必要であることはもちろん、ある程度相場の動向を読める能力がなければ成功しづらいため、初心者向きの資産運用ではありません。
これから資産運用をはじめる場合は、長期的に運用していくことを意識し、価格の変動に惑わされないようにじっくり構えておくことが大切です。
ハイリスク・ハイリターンな投資はしない
50代は定年までの期間が短く、仕事で収入が得られる期間も少ないため、ハイリターンの投資に興味を持つ方も多いです。
しかし、ハイリターンな投資はそれに見合うハイリスクが伴うため、万が一失敗した場合は損失も大きくなります。
50代で大きな損失を被ってしまっては取り返しがつかなくなる可能性があるため、ハイリスク・ハイリターンな投資は避けるようにしましょう。
資産運用は長くやればやるほど利益が安定する傾向にあるため、無理のない金額で堅実に、着実に運用していくことを意識すれば、失敗するリスクも抑えられるはずです。
まとめ
50代から資産運用は遅いと思われがちですが、50代だからこそ資産運用をはじめる意義があります。
50代は子供が自立していたり住宅ローンを完済していたりと、自由に使える資産にある程度の余裕があるため、無理なく投資活動ができます。
また、働いているうちに投資の知識が身に付けられるため、定年退職後も安定した投資ができるようになるはずです。
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50代の方でこれから不動産投資をはじめたいと考えている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。