目次
不動産投資は基礎を勉強してから始めるべき
まず、不動産投資に関する基礎知識を身に付けましょう。勉強自体、何から着手すれば良いか分からない場合は、専門用語を調べて理解することから始めます。
専門用語の解説を読んでいると、不動産投資に関するおよその仕組みやビジネスモデルもみえてきます。関連した専門用語との関係性も理解できるので、不動産投資のシステムを理解するためにもおすすめの方法です。
例えば、以下のような用語は覚えておくと良いでしょう。
・インカムゲイン:不動産運用で得られる収益
・キャピタルゲイン:不動産を売却した際の利益
・キャッシュフロー:家賃収入から支出を差し引いた、手元に残る現金
・減価償却:法定耐用年数に応じて分割し、費用計上すること
・耐用年数:建物が使用に耐えられる年数
・サブリース:不動産会社が第三者に物件を転貸する行為
・収益還元法:将来的な利益をベースに不動産価格を決定する評価方法
・表面利回り:物件価格に応じた家賃収入の表面的な収益性を表す数値
・実質利回り:不動産運用にかかる経費を考慮して計算する利回り
・レバレッジ効果:小さな資金で投資効果を上げ、より大きな利益を得ること
不動産投資は100%成功するものではなく、どのような物件や手法も一定のリスクを伴います。事前に勉強してから始めることは、不動産投資に限らずどの投資手法でも重要なので、時間を惜しまず対策していきましょう。
不動産投資について最低限知っておきたいこと
専門用語を理解できれば、次の内容についても最低限は理解しておく必要があります。
・不動産投資の収益システム
・不動産投資のメリット及びデメリット
・どのようなリスクがあるか
・一棟マンション、区分など物件ごとの投資の特徴
・不動産投資の主な流れ
不動産投資は、投資金額・投資計画を組み立てることからスタートします。まずはどのような物件にいくら費やすべきなのかを知るために、物件ごとと投資手法ごとのメリット・デメリットなどを学びましょう。
勉強を続けているうちに不動産投資の収益システムや主な流れが分かってくるので、その後のローン資産や管理会社選定にも役立ちます。
不動産投資について独学で学ぶ方法とは
不動産投資は様々な方法で勉強をすることができます。しかし、闇雲に勉強を始めても内容を理解できずに挫折してしまうでしょう。まずは基礎的なところから固めていく必要があります。
不動産投資を始める時は不動産に関する知識が必要なのはもちろんですが、基本的な税金や資金計画に関する知識も欠かせません。不動産投資における収入は自分で税金の処理をしなくてはいけません。納付を忘れていると追徴課税となる可能性があるので注意が必要です。資金計画についても知識を蓄えておく必要があります。不動産投資だけではなく、ありとあらゆるビジネスの基礎となる知識であるため、必ず理解しておきましょう。
前述のような内容も含め、どのような知識が必要なのか、また独学の場合どのような勉強方法があるのかについてご紹介します。
不動産投資の本を読む
不動産投資に関する本は、ノウハウの伝授から体験談まで幅広く出版されています。なかには不動産投資に関して総合的に教えてくれるような本もあるので、初心者に最適です。
ある程度知識がついてきたら、自分が検討している投資手法・物件区分に合わせて専門書を選定してみましょう。
普段から読書に慣れていない人や、知識のない状態では最適な本を選定することが難しく感じる場合があります。そんな時はまず、本の帯や口コミを参考に、超初心者向けの1冊からチャレンジすることをおすすめします。
不動産投資のウェブサイトを見る
不動産投資に関するコラム・ブログ・動画などを見るのもおすすめです。動画は有料配信の他、投資家や不動産会社が動画共有サービスなどで独自に制作している無料動画もあります。
読書習慣のない人でも手軽に閲覧でき、体験談やノウハウが多く含まれていることが多いので参考になる情報に即アクセスできます。また、ウェブサイトの閲覧だけであれば基本無料なので、コストがかかる必要もありません。
ただし、インターネット上に掲載されている全ての情報が正しいとは限らない点に注意しましょう。情報リテラシーを十分に養い、詐欺や間違った情報に騙されないよう意識しておくことが必要です。
不動産関連の資格を取得する
不動産投資に必要な知識を確実に得るため、資格を取得する方法もあります。「宅地建物取引士」「不動産鑑定士」「マンション管理士」「FP技能士」などは特に不動産投資関連の知識が多く、税金や法律についても学べます。
資格を持っていると、取引相手からの信用度を上げたり悪質な業者を遠ざけることも可能です。仮に試験に合格できなくても、資格試験用に体系立てられたテキストや学んだ知識は無駄になりません。
効率的に不動産投資を始めたい人にとっては遠回りになる可能性があります。専門知識の習得には最低でも1年かかることを理解して、チャレンジしてみましょう。
実際に物件を探してみる
実際に様々な物件を探してみたり、見学することは勉強になります。数多くの物件を見ていると、最近の物件にはどのような特徴があるのか、需要が高い物件に共通している要素は何かなどがわかってきます。
不動産投資は購入した不動産の需要が高くなければ成立しません。物件見学は不動産に関する情報を網羅的に収集できるため、勉強の場として最適といえるでしょう。
現在はインターネットからでもある程度部屋の様子をチェックすることができます。しかし、日当たりや環境音など詳細な情報は見学しないとわかりません。実際に不動産を購入する際にも見学は必須となるため、上記の方法で知識を吸収した後は必ず見学を行いましょう。
不動産投資について専門家から学ぶ方法とは
不動産投資は必ずしも独学で学ぶというわけではありません。自分の力だけでは不安な場合、専門家の力を借りることも選択肢の一つです。
不動産投資専門の学校に通う
不動産投資を専門としている専門学校があります。そこに通うことで不動産投資に関する知識を一通り得ることができるでしょう。しかし、授業料が比較的高いことや、通学時間がかかる点などには注意しなくてはいけません。
働きながら学校に通う場合は、本業と両立できるか検討する必要もあります。利用するハードルは高いですが、受講生同士でグループディスカッションできたり、卒業した不動産投資家の話を聞けたりするなど、利用するメリットは非常に多いです。
不動産会社のセミナーに参加する
不動産会社はこれから不動産投資を始めようとしている方に向けて、セミナーを開催している場合があります。短時間で効率良く不動産投資に関するノウハウを学ぶことができるため、時間がない方にはおすすめの方法といえます。
しかし、セミナーの種類は数多くあり、中には怪しいものもあります。そのため、どういったセミナーに参加するかが非常に重要と理解しておきましょう。
参加したセミナーによっては知識が得られず失敗してしまう可能性があります。不動産投資セミナーを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
自分の目的に適したセミナーを選ぶ
まずは自分の目的を明確にしましょう。漠然と不動産投資に関する知識を得たいのであれば、基本的な勉強法で事足りる場合が多いです。すぐに不動産投資を始めたい、マンションを相続して運用に困っているなど、置かれている状況は人によって異なります。
自分の目的に適したセミナーを選ぶことが重要です。参加しようと考えているセミナーの特色を理解しましょう。
セミナーの過去の実績を確認する
セミナーにおいて重要になるのが過去の実績です。開催されてから日が浅いセミナーは実績がないことも多々あり、一般的には実績が豊富な方が得られる情報量は多いです。
セミナーの中には、参加者からお金を取ることだけを目的とした怪しいものもあります。そういったセミナーを見極める際にも過去の実績は非常に役立ちます。セミナーの参加を決める際には、必ず実績をチェックするようにしてください。
自分のレベルを正しく把握する
自分のレベルを把握した上でセミナーに参加しましょう。セミナーの中にはハイレベルなものもあり、講義の内容についていくことができないケースも少なくありません。せっかく参加したのに何を話しているのか理解が追いつかない場合もあります。
そうならないためにも、自分のレベルを把握した上でセミナーに参加しましょう。基礎的な知識については、自分で身に付けた上でセミナーに参加するのが理想です。
まとめ
不動産投資は、最低限必要な知識を習得してから挑むのがおすすめです。専門用語や収益システムはもちろん、物件区分及び投資手法ごとのメリット・デメリットも学べば、自分に合った投資計画が立てやすくなります。
勉強の際には、本やウェブサイトを使った独学だけでなく、専門学校や不動産会社のセミナーもおすすめです。不動産投資を始めてからも勉強は継続するので、自分にとってやりやすい方法を見つけていきましょう。