賃貸で長期入居してもらう5つの方法!すぐに退去される原因とは?

念入りな空室対策で入居してもらった入居者がすぐに退去してしまうと困っているオーナーもいるのではないでしょうか。安定した収益を得られるかどうかは、長期入居者を確保できるかが鍵であるといっても過言ではありません。 そこで、今回は賃貸ですぐに退去されてしまう要因や、長期入居してもらうためのポイントを解説します。

この記事は約5分で読み終わります。

賃貸ですぐに退去されてしまう!主な要因は?

入居者が退去する理由は様々ですが、入居者が相次いで退去してしまう場合には、何か要因があると考えるべきです。ここでは考えられる要因を3つ取り上げます。

・建物や設備に不備がある

・家賃が高い

・隣人との関係がうまくいっていない

それぞれ詳しく解説します。

建物や設備に不満がある

入居者が退去を考える理由として、建物や設備に不満があることが挙げられます。よくある事例として以下2つのケースが考えられます。

・水回りやエアコンなどの設備の劣化が激しい

・ゴミ置き場が清潔ではない

築年数が経過していれば、それなりの劣化は仕方がありません。しかし、日常生活で目にする建物や設備が老朽化しているにもかかわらず、放置されていると入居者は不満を抱きやすくなります。

家賃が高い

同じ物件に長く住めば住むほど、入居者は家賃に対して不満を抱きやすい傾向があります。特に周辺の賃料相場と比べて自身の物件の家賃が高いと感じた場合、引越しを検討し始めるケースも少なくありません。

また、もともと家賃に不満があった場合には、2年に1度の更新料が退去のきっかけとなることも珍しくありません。更新料は一般的に家賃の0.5〜2ヵ月分と設定されていることが多く、別の賃貸へ引越した方がお得と考える人も出てきます。

隣人との関係がうまくいってない

実際に住んでみなければわからないのが隣人トラブルです。例えば「夜間に騒がしい」「ゴミの処理が悪い」などルールを守らない人がいる場合には、入居者同士でトラブルになる可能性も考えられます。

昨今ではコロナウイルス拡大に伴ってリモートワークをする人が増え、家の滞在時間が長くなっています。それに伴い、今まで以上に隣人の行動に対して敏感になる人が増えていると考えられます。

賃貸で長期入居してもらうメリットとは

賃貸において入居者に長期入居してもらう場合には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは2つのメリットを解説します。

リフォームや仲介手数料の費用を削減できる

入居者が退去したタイミングで、部屋の状況が悪ければ原状回復費用が発生してしまいます。また、入居者を募集する際には客付けのために広告宣伝費が必要です。

それぞれの費用は家賃の約1か月分に相当するといわれており、退去者が増えれば大きな負担です。これらは長く住んでもらえれば支払わずに済むため、コスト削減に繋がります。

空室リスクや家賃下落リスクを回避できる

空室中は家賃収入を得られません。また、入居者を集めるために、家賃を下げるといった対策を講じなければならないでしょう。

賃貸経営をする際に避けたい空室リスクと家賃下落リスクは、長期入居者が多ければ多いほど回避できます。

入居審査で要チェック!賃貸で長期入居してもらいやすい人の特徴

長期入居者を確保するためには、入居審査で見極めることも重要なポイントです。基本的に、手軽に引越しができるような単身者や学生は、短期契約となることが多い傾向にあることを理解しておきましょう。

一方で、子どもの転校を避けたいと考えるファミリーなら長期入居が期待できます。

なお、以前入居していたマンションからの引越し理由についても同時にチェックしておくことも大切です。引越し理由が結婚や就職などであれば問題ありませんが、不自然な理由の場合には短期契約につながるほかトラブルに発展する可能性が高まるでしょう。

賃貸物件に長期入居してもらうためにできること

賃貸物件への長期入居によるメリットは、不動産投資を継続する上で大切な要素となります。それでは、賃貸物件に長期入居してもらう方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは以下の5つを取り上げます。

・しっかりとメンテナンスして物件を良い状態に保つ

・入居者と十分にコミュニケーションを取る

・クレームに真摯に対応する

・長期入居の特典プレゼントする

・付加価値をつけて他の物件との差別化を図る

それぞれ解説していきます。

しっかりメンテナンスして物件を良い状態に保つ

しっかりメンテナンスして物件を良い状態に保っていれば、それだけ入居者の満足度は高まります。日々の清掃や定期的なメンテナンスを怠らずに、建物の維持管理に気を配るようにしましょう。

また、共有スペースであれば目で確認することができますが、室内の設備については確認手段がありません。そのため、住宅設備に関しては入居者にアンケートを実施するなどして状況を把握し、すぐに対応できるようにしておくことも大切です。

入居者と十分にコミュニケーションを取る

入居者と日ごろからコミュニケーションが取れていれば、トラブルに発展することを避けられるかもしれません。

管理会社に全てを委託するのではなく、建物の共有部分の清掃を担うなどして、入居者が不満や要望の声を伝えやすい環境を整えておくのも一つの手です。

クレームに真摯に対応する

クレームを放置してしまうと、入居者に不信感を与えてしまうことに繋がります。結果として入居者との信頼関係が崩れてしまい、退去となるケースも少なくありません。

賃貸物件をより良いものに改善するためにも、入居者の意見を真摯に受け入れることが大切です。

長期入居の特典をプレゼントする

更新時のタイミングで特典をプレゼントするのもよいでしょう。家電や商品券などを特典とし、料金は3〜5万円の範囲で決められることが一般的です。

入居年数によってグレードを上げていくことで、よりお得感が出て長期入居に繋がるかもしれません。

付加価値をつけて他の物件との差別化を図る

「DIY可」「ペット可」であれば、物件に付加価値をつけられます。

また、24時間サポートやオートロック、防犯カメラといったセキュリティ面が整っていることも他の物件との差別化が図れるポイントとなるでしょう。

まとめ

入居者がすぐに退去してしまうのには要因があります。退去を避けるためには入居者が不満に感じている問題点を見つけ、早く対応していく必要があります。

長く住み続けたいと思ってもらうには、入居者の満足度が高くなるような物件づくりを心がけましょう。全てを管理会社に任せるのではなく、入居者とのコミュニケーションを図るほか、物件の維持管理を担うことが大切です。