【オーナー向け】今すぐできる、入居者の募集方法を改善するためのコツとは

家賃収入を得る大家にとって、空室が続くことは悩みの種になります。空室が続く、もしくは空室が出る予定がわかったら、早めに入居者を募集するための施策を打ちましょう。 今回は、満室を維持するための効果的な入居者募集施策についてお伝えします。継続的に家賃収入を得るために、参考にしてみてください。

この記事は約6分で読み終わります。

入居者募集を開始する前に行っておきたいこと

空室が出ると焦って入居者募集に踏み切りがちですが、空室期間を減らすためには入居者募集の前にやっておきたいことがあります。

あらかじめ対策しておくことで入居者が集まりやすくなるので、押さえておきましょう。

入居してほしいターゲットを決める

「30代」「独身」「男性」「都内に通勤中」「インドア趣味」「公共交通機関生活」など、具体的に入居して欲しいターゲットをイメージすることがポイントです。これらはマーケティング用語で「ペルソナ」といい、このペルソナが確立できれば効果的にアプローチしやすくなるので、非常におすすめです。

部屋の間取り・階数・駅からのアクセス・スーパーマーケットやコンビニなどの周辺環境・使用可能な路線およびバス・駐車場有無など、物件の特性に合わせるとターゲットに伝わりやすくなります。

上記のターゲットにマッチする物件は、反対にファミリー層や車生活をメインにする人には合わない可能性が高いです。すべての年代・属性をターゲットにしてしまうとかえって入居者獲得につながりづらくなる可能性があります。

アピールポイントを明確にする意味でもターゲットを浮き彫りにしておくことが大切です。

近隣物件の家賃動向を調べる

次に、近隣物件の家賃動向を調べます。特に下記のような項目を確認すると、比較しやすくなるのでおすすめです。

・家賃
・部屋の広さ
・階数
・部屋の向き
・管理費の有無
・敷金および礼金の有無(および金額)
・駐車場の有無(および金額)
・駅からの移動時間
・近隣施設

同じような条件の物件があれば、自分の物件と家賃を比較してみましょう。自分の物件が家賃相場より高くなっている場合、入居希望者はほかの安い物件に流れてしまいかねません。反対に家賃相場より安くできれば、なるべく家賃を押さえたい人が入居を希望してくれる可能性が出てきます。

家賃相場より高めに設定したいなら、明確なアピールポイントを設けることが大切です。「リフォームしたばかり」「最上階角部屋」「家具・家電つき」などアピールポイントがあれば、それに魅力を感じた人が入居してくれる可能性があります。

インターネットで物件情報を発信する

近年、インターネットでの物件探しが主流になり、最終的に不動産会社を訪れて住まいを探す人でもあらかじめ情報をリサーチしてきているケースが増えています。

多くの人に物件をアピールしたいのであれば、インターネットを使わない手はありません。

なかにはより物件が魅力的に映るよう、プロのカメラマンやライターを活用している大家も存在します。プロの手による写真やアピール文章があれば人の目に留まりやすくなるので、早めに空室を解消したいときは検討してみると良いでしょう。

不動産会社と良好な関係を構築する

普段から不動産会社と良好な関係性を構築しておくことも大切です。不動産の管理を仕事にしていない人が大家になる場合、自分で入居者を募集するには限界があります。

自力で広告やSNSをフル活用してもプロの媒体には敵わず、手間とコストの効率が悪くなることもあるので注意が必要です。

印象の良い大家であれば「気さくで優しい大家さんですよ」と一言添えてアプローチしてくれたり、優先的に物件を紹介してくれたりと、不動産会社が優遇してくれることがあります。

信頼できる不動産会社を見つけ、担当者とこまめにコミュニケ―ションを取ることを意識しましょう。

入居者募集を開始した後の注意点

次に、入居者募集を開始した後の注意点を解説します。募集方法を変えるだけで入居を検討してもらえる可能性は格段に上がるので、下記を参考に少しずつ母集団を増やしていきましょう。

必ず不動産ポータルサイトに掲載してもらう

物件を探している多くの人は、まず不動産ポータルサイトを訪れることが多いです。そのため、不動産ポータルサイトに物件の情報を掲載してもらい、より多くの人の目に触れるよう対策しておきましょう。

不動産ポータルサイトはパソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからも閲覧できるようにデザインされていることが多く、不動産を探す人が隙間時間を使って利用することもあります。

また、こだわり条件に応じて物件情報を検索したり、オンライン上で手軽に問い合わせできるシステムがあったりするので、登録することをおすすめします。

オンライン内見などを取り入れ、成約率を上げる

オンライン内見を取り入れると、忙しくて十分に内見時間を確保できない人や遠方からの引っ越しなど現地での内見に多くの費用がかかる人の選択肢に加わります。新型コロナウイルス感染症対策の一環としてオンライン内見を希望する人も増えているので、対応できるようにしておいて損はありません。

また、写真だけでは伝わりづらい物件の詳細や、具体的な広さ、イメージなどを伝えることもでき、入居後のミスマッチも防げます。クレーム予防のひとつとして取り入れている大家もいるので、参考にしてみましょう。

常に物件の共用部をきれいに保つ

部屋のなかはもちろん、エントランス・郵便ポスト周辺・駐輪場・駐車場・エレベーターなどの共用部をきれいに保つことも大切です。マンションやアパートへの引っ越しを検討している人は、共用部のきれいさや雰囲気を見て建物全体の印象を評価します。

どんなに部屋のなかがきれいな物件でも、共用部が汚ければ「治安が悪いのかな」「見回りが少なくて防犯面で心配かも」と思われてしまうこともあります。エントランスの仕上げ材を良くする、管理人を置くなどの対策が効果的です。

【参考情報】無料で入居者を募集できるサイト

参考情報として、無料で入居者を募集できるサイトを紹介します。気軽に物件情報を掲載したいときは、選択肢に加えてみましょう。

その1:ジモティー

ジモティーは、全国の賃貸物件情報を掲載できるサイトです。投稿者と利用者が直接ポータルサイト上でやりとりできます。

また、フォーマットもシンプルなので気軽に投稿できるうえ、必須条件など細かな制約がなく自由に文面をアレンジできることも魅力です。

その2:ウチコミ!

ウチコミ!は、大家が直接賃貸物件情報を登録できるサイトです。

不動産会社を挟まないので仲介手数料がかからず、引っ越し費用を節約できることから多くの人に使われるようになりました。入居希望者と直接やりとりしたいときにも便利です。

その3:直談.com

直談.comは、借りたい人・貸したい人を直接マッチングさせるサイトです。

希望に応じた物件のみを表示してくれるのでマッチング率が高く、契約までスムーズに進むことが多いです。やりとりの手間を省きたい大家側にもメリットがあります。

まとめ

不動産投資で安定した家賃収入を得るためには、空室対策が欠かせません。

入居者募集をする前から綿密な準備を重ね、ターゲット層にわかりやすく、かつ魅力的に物件情報をアピールできるよう、対策していきましょう。

 

▼この記事を読んだ方におすすめ

空室リスクを回避したい!空室を最小限に抑える6つの方法!

空室を避けたい。不動産投資で入居者を効率的に募集する方法

自主管理マンションとは?委託管理との違いやメリット・デメリット!

【投資用ワンルームマンション】高値で売却するための3つのポイントと注意点

サブリース契約は解約できない?解約する3つのステップと注意点について