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医師が不動産投資をするメリット
医師は数ある職業の中でも、収入が高い職業のひとつです。安定して高収入を得ている場合、不動産投資をする意味があるのかと思うかもしれません。
しかし、医師が不動産投資を行うことには、さまざまなメリットがあります。ここでは、医師にとって不動産投資はどのようなメリットがあるか解説します。
医師は審査に通りやすい
医師が不動産投資をするメリットのひとつが、金融機関の融資審査に通りやすいことです。医師は社会的な信用が高く、高収入を得ていることも多い職業であるため、比較的有利な条件で融資が受けられる傾向にあります。
融資の条件が良いと、キャッシュフローが良い状態で不動産を運営できるため、利益も出やすくなるでしょう。
不動産投資は手間がかからない
不動産投資はほかの投資と比べて、手間がかからないというメリットもあります。株式やFXなどの場合、毎日のようにレートを追う、売買を繰り返す、情報を集めるなど、何かと手間がかかるものです。
不動産投資の場合は、物件の購入までに物件を探す、購入時に手続きを行うといった手間はかかりますが、毎日作業をする必要がありません。
不動産さえ所有してしまえば、入居者の募集や物件の管理などは管理会社に委託できるため、基本的には放置していても運営可能です。本業が忙しい医師でも、チャレンジしやすいのではないでしょうか。
節税効果が高い
不動産投資は節税効果が高いというメリットもあります。所得が高い医師は、税額も高くなりがちです。
不動産投資を行えば、不動産業者への委託費用などを経費計上できます。購入した物件も減価償却費として経費計上できるため、本業の所得を圧縮し、節税につなげられます。
また、財産を不動産にすると相続税の評価額が3~4割程度下がるため、相続税対策にも役立ちます。
本業の手取りが増える
本業の手取りが増えることも、医師が不動産投資をするメリットです。不動産投資にかかった費用を経費計上することで所得額が下がれば、その分所得税額が下がります。所得税額が下がれば手取りが増え、収入に余裕ができるでしょう。
本業とは別の収入源と資産が手に入る
医師は高収入を得やすい職業とはいえ、数十年にわたって続けていけるかはわかりません。年齢や思わぬケガなどで、続けられなくなるリスクもあります。
不動産投資によって本業とは別に収入源や資産を確保しておけば、このような事態に陥ったときでも収入面で対応しやすくなります。
医師が不動産投資をするデメリット
医師の不動産投資には節税効果を得られる、本業以外の収入源を確保できるなどメリットが多い反面、デメリットもあります。
医師は悪徳業者に狙われやすい
医師が不動産投資を行うデメリットのひとつが、悪徳業者に狙われやすいことです。医師は高額融資が受けやすいため、より多くの物件を購入できます。
そのため、うまく騙して融資を引き出したり、イマイチな物件を良い物件と偽って売りつけたりする悪徳業者に狙われやすい傾向があります。
収入・信用ともに高い医師には多くの勧誘が来るので、どれが良い不動産業者なのか見分けづらいというのがデメリットです。
多少の労力は必要
物件管理や入居者募集を管理会社に丸投げできる不動産投資は、手間がかかりにくい投資方法です。
とはいえ、購入時の手続きなどは自分で行わなくてはならず、多少の労力はかかります。多忙な医師だとなかなか時間が取れず、良い物件を逃すこともあるかもしれません。
空室リスクやローンリスクがある
不動産投資には、常に空室リスクやローンリスクがともないます。立地や周辺エリアを考慮して購入した物件でも、確実に入居者が来るとは限りません。
物件を購入したものの空室が続き、資金繰りがうまくいかなくなることもあります。無理なローンを組んでいる場合、ローン返済が負担になり、本業に支障が出る可能性もあります。
医師が不動産投資を成功させるためのポイント
医師が不動産投資を成功させるには、いくつかポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、デメリットを抑えて不動産投資を成功させるためのポイントについて解説します。
不動産投資についての正しい知識を身に付ける
不動産投資の成功のポイントのひとつが、不動産投資について正しい知識を得ることです。
医師は信用があり、資金に余裕のある方が多いため不動産投資に向いています。しかし、正しい知識がないと適切な判断を下せず、失敗する可能性があります。物件選びや安定した運営のために必要な知識は身に付けておきましょう。
無理な投資をしない
医師は高額融資が受けやすいため、より多くの物件を購入できます。しかし、物件の数が増えるほど運営や管理が困難になり、リスクが上がるものです。
不動産投資では、不動産の購入費用以外にも、建物の修繕費や物件の管理委託費など、さまざまな費用がかかります。
複数の物件で同時にトラブルが発生するなどした場合、高額な費用がかかり対応しきれなくなるかもしれません。無理な投資は避け、万が一のときにすぐに対応可能な範囲で投資を行いましょう。
信頼できる不動産業者を見つける
不動産投資は、不動産業者との信頼関係が重要です。悪質業者に引っかかりトラブルに発展するのを防ぐためにも、複数の不動産業者を比較するなどして、信頼できる不動産業者を探しましょう。
信頼できるかを100%見分ける方法はありませんが、質問に的確に答えてくれる、メリットだけでなくデメリットやリスクについても説明してくれる不動産業者は、信頼できる業者の可能性が高いでしょう。
やりとりが曖昧である、メリットばかり伝えてきて購入を急がせる、ネットでの評判が悪いといった条件に該当する不動産業者は避けるのが賢明です。
まとめ
医師は社会的信用も収入も高く、金融機関の融資を受けやすいことから、不動産投資に向いているといえます。万が一のときの備えや節税のことを考えると、不動産投資を行う価値はあるでしょう。
しかし、医師は悪徳業者に狙われやすい、本業が忙しいと対応しきれないなどのデメリットもあります。資金に余裕があるからと、ついつい物件を増やしてしまい、急な出費で困ることもあるかもしれません。
まずは不動産投資を続けていく時間的・金銭的余裕はあるかどうかから、考えてみてはいかがでしょうか。