【用語集つき】不動産投資に役立つ勉強方法とは

「今後、不動産投資を始めてみたい」と思っていても、普段触れることのない専門知識やノウハウが多いように感じて、躊躇う方も多いのではないでしょうか。 また「専門家でないとチャレンジできない」「高所得でないと無理」など、気持ちにブレーキをかけてしまうケースも多いようです。 今回は、初心者が不動産投資の勉強をする方法について解説します。知識ゼロから不動産投資を始めることもできるので、諦めず挑戦してみましょう。

この記事は約6分で読み終わります。

不動産投資は基礎を勉強してから始めるべき

まず、不動産投資に関する基礎知識を身につけましょう。勉強自体、何から着手すればいいか分からない場合は、専門用語を調べて理解することから始めます

専門用語の解説を読んでいると、不動産投資に関するおよその仕組みやビジネスモデルも見えてきます。関連した専門用語との関係性も理解できるので、不動産投資のシステムを理解するためにもおすすめの方法です。

例えば、以下のような用語は覚えておくと良いでしょう。

・インカムゲイン:不動産運用で得られる収益

・キャピタルゲイン:不動産を売却した際の利益

・キャッシュフロー:家賃収入から支出を差し引いた、手元に残る現金

・減価償却:法定耐用年数に応じて分割し、費用計上すること

・耐用年数:建物が使用に耐えられる年数

・サブリース:不動産会社が第三者に物件を転貸する行為

・収益還元法:将来的な利益をベースに不動産価格を決定する評価方法

・表面利回り:物件価格に応じた家賃収入の表面的な収益性を表す数値

・実質利回り:不動産運用にかかる経費を考慮して計算する利回り

・レバレッジ効果:小さな資金で投資効果を上げ、より大きな利益を得ること

不動産投資は100%成功するものではなく、どのような物件や手法も一定のリスクを伴います。事前に勉強してから始めることは、不動産投資に限らずどの投資手法でも重要なので、時間を惜しまず対策していきましょう。

不動産投資について最低限学んでおくべきポイント

ある程度の専門用語を理解できれば、下記について学ぶのがおすすめです。

・不動産投資の収益システム

・不動産投資のメリットおよびデメリット

・どのようなリスクがあるか

・一棟マンション、区分など物件ごとの投資の特徴

・不動産投資の主な流れ

不動産投資は、投資金額・投資計画を組み立てることからスタートします。まずはどのような物件にいくら費やすべきなのかを知るために、物件ごとと投資手法ごとのメリット・デメリットなどを学びましょう。

続けているうちに不動産投資の収益システムや主な流れが分かってくるので、その後のローン資産や管理会社選定にも役立ちます。

不動産投資の基本的な勉強方法

下記では、不動産投資に関する基本的な勉強法を紹介します。

まずは情報収集しやすい手法を紹介するので、参考にしつつ自分に合った方法を探しましょう。

不動産投資の本を読む

不動産投資に関する本は、ノウハウの伝授から体験談まで幅広く出版されています。なかには不動産投資に関して総合的に教えてくれるような本もあるので、初心者に最適です

ある程度知識がついてきたら、自分が検討している投資手法・物件区分に合わせて専門書を選定してみましょう。

ただし、普段から読書に慣れていない人にとっては苦痛かもしれません。知識のない状態では最適な本を選定することも難しく、独学での限界を感じる方もいます。

まずは本の帯や口コミを参考に、超初心者向けの1冊からチャレンジしてみましょう。

不動産投資系のウェブサイトを見る

不動産投資に関するコラム・ブログ・動画などを見るのもおすすめです。動画は有料配信のほか、投資家や不動産会社が動画共有サービスなどで独自に制作している無料動画もあります。

読書習慣のない人でも手軽に閲覧でき、体験談やノウハウが多く含まれていることが多いので参考になる情報に即アクセスできます。また、ウェブサイトの閲覧だけであれば基本無料なので、コストがかかる必要もありません。

ただし、インターネット上に掲載されている全ての情報が正しいとは限らない点に注意しましょう。情報リテラシーを十分に養い、詐欺や間違った情報に騙されないよう意識しておくことが必要です。

不動産関連の資格を取得する

不動産投資に必要な知識を確実に得るため、資格を取得する方法もあります。「宅地建物取引士」「不動産鑑定士」「マンション管理士」「FP技能士」などは特に不動産投資関連の知識が多く、税金や法律についても学べます

資格を持っていると、取引相手からの信用度を上げたり悪質な業者を遠ざけたりすることも可能です。仮に試験に合格できなくても、資格試験用に体系立てられたテキストや学んだ知識は無駄になりません。

ただし、効率的に不動産投資を始めたい人にとっては遠回りになる可能性があります。専門知識の習得には最低でも1年かかることを理解して、チャレンジしてみましょう。

不動産投資のプロに勉強をサポートしてもらう方法もおすすめ

最後に、不動産投資のプロに勉強をサポートしてもらう方法を紹介します。

不動産投資は必ずしも独学で学ぶ必要はなく、必要に応じてプロの力を頼ることも大切です。独学だけでは不安な場合や、効率的に学びたい方におすすめです。

不動産投資専門の学校に通う

金融関係の専門学校では、不動産投資に関する授業やコースを設けているケースがあります。学校の授業形式で幅広く体系的に知識を習得できるので、効率のよい手法です

ただし、相応の授業料や通学時間が要ることが多く、本業やプライベートとの両立ができそうか検討する必要があります。例えば下記のようなスケジュールで授業が展開した場合、無理なく続けられるか考えてみましょう。

・授業時間:平日19:30~21:00

・授業頻度:毎週・隔週・短期集中など複数あり

・授業スタイル:オンライン・通学

・受講期間:1年間(90分・全15回)

・授業料:税込415,800円(1年間受け放題料金込み)

・その他の費用:入学金税込33,000円

上記は、不動産投資に関するクラスを設けている、某社会人向けスクールの授業内容や費用の事例です。金額などの差はありますが、他の専門学校も似たような授業時間、料金システムであると言えます。

卒業生の不動産投資家の話を聞けたり、受講生同士でのグループディスカッションや、オリジナリティのあるカリキュラムを導入したりしている学校もあります。じっくり時間をかけて学びたい人は、専門学校を検討してみましょう。

不動産会社のセミナーに参加する

不動産会社のセミナーに参加し、要点を抑えて学習する方法です。

既に多数の物件の仕入れ・管理を経験している不動産会社によるセミナーであれば、短時間で効率よくノウハウを学べます。参加者同士で交流できれば横のつながりができ、思わぬ情報収集ができるかもしれません。

なかには無料で参加できるセミナーもあるので、スケジュールと照らし合わせながら参加してみましょう。オンライン参加できるウェビナーであれば、時間の融通も効きやすくなります。

まとめ

不動産投資は、最低限必要な知識を習得してから挑むのがおすすめです。専門用語や収益システムはもちろん、物件区分および投資手法ごとのメリット・デメリットも学べば、自分に合った投資計画が立てやすくなります。

勉強の際には、本やウェブサイトを使った独学だけでなく、専門学校や不動産会社のセミナーを使った体系的な学習もおすすめです。不動産投資を始めてからも勉強は継続するので、自分にとってやりやすい方法を見つけていきましょう。